中国では今、これまで問題にならなかったような話題まで削除されるケースが増えている。天気や農作業、働き方といった、ごく普通の内容の記事でさえ、公開後に削除する事例が相次いでいる。
たとえば、フードデリバリーの配達員の働き方を取り上げた記事は、長時間労働や不規則な生活が健康に与える影響を扱ったものだった。特定の政策を批判した内容ではなかったが、公開からほどなくして削除された。
また、長雨で収穫が遅れた農村の実情を伝えた記事も、わずか2日で削除。トウモロコシが収穫できず、カビや値下がりに苦しむ農家の現場を伝えた内容だった。
さらに、農村の暖房問題や農地整備の実態を扱った記事も削除している。いずれも現場の声を紹介し、生活の困難を伝えるものだった。
実際、記事だけでなく読者のコメントも問題と見なされればすぐに消される。投稿した意見は表示される前に削除され、「規則違反のため表示できない」とされるケースが増えている。
本来、天候や食料といった生活に直結する情報は、社会で共有するべきものだ。しかし現実には、その情報さえ自由に語れない状況が広がっている。
何が問題で、どこまでが許されるのか。その基準は外からは見えない。ただ、「消された」という事実だけが積み重なっていく。

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