山東省の観光地にあるカフェで掲げられた「入店ルール」が、ネット上で大きな話題になっている。
その長さは約700文字。しかも内容は、思わず目を疑うものだった。
「靴を脱がない」「椅子に足を乗せない」といった一般的な注意に加え、「ストッキングを店内に捨てない」「店の亀を持ち帰らない」など、常識では考えにくい項目まで並んでいた。
だが店主によれば、これらはすべて実際に起きた出来事だという。
店内では、靴を脱いでくつろぐ客や喫煙する客、食べ物を持ち込む客が相次いだ。さらに、店内の池で飼っていた亀は約70匹いたが、その半分が持ち去られたという。
こうした状況に、店主は「もう限界だった」として注意書きを掲示した。
ネット上では「笑えるが気持ちは分かる」という声が広がる一方、「ここまで書かないといけないのか」と驚きも広がった。同業者からも「スプーンが大量に盗まれた」「店内で排泄されたことがある」と共感の声が広がっている。
この問題は、中国国内だけの話ではない。
日本を含む海外でも、中国人観光客のマナーをめぐるトラブルはたびたび指摘されてきた。公共の場での振る舞いをめぐる摩擦は、各地で現実の問題となっている。
古代から中国は「礼儀之邦(れいぎのくに)」と呼ばれ、礼儀や道徳を大切にし、礼を重んじてきた。
しかし近年、その感覚は大きく揺らいでいると指摘されている。背景には、中国共産党(中共)による思想統制と、伝統価値の徹底した破壊がある。
時事評論家の唐浩氏は、次のように指摘する。「中国人が世界から嫌われ、孤立すればするほど、最終的には中共の懐に戻らざるを得なくなる。それが狙いだ」
一見すると笑い話のような注意書き。
だがその裏には、社会の変化が静かに表れている。

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