中国の病院がドナー探しを医師の査定項目に導入

2026/04/15
更新: 2026/04/15

中国本土の病院では、臓器の強制摘出や不当な利益追求が、もはや当たり前の光景となっている。より多くの臓器ドナーを確保するため、最近、ある病院が臓器提供の促進を職務評価(昇進査定)の文書に盛り込んだ。医師にドナー探しをさせ、それを査定の加点対象とするこのニュースに、民衆は戦慄している。

中国官民メディアの1月20日の報道によると、最近、甘粛省定西市と広東省汕尾市が相次いで規定を打ち出し、「人体臓器提供」という行為を「見義勇為(正義の勇気ある行動)」の評価範囲に組み入れた。これ以前にも、山東省の東営市、浜州市、泰安市、河南省の漯河市が同様の規定を設けており、提供者は関連資料を添えて申請することで、職級の昇進や医療サービスにおいて優先権を享受できると強調している。

あるブロガーはかつて、ある医師が所属する病院の昇進評価基準を転載した。それによると、SCI(主要学術引用指数)論文の発表で0.5点、院内での献血参加で0.5点が加算されるが、「院内でドナーを発見し提供を成功させた場合」は、1回につき0.2点が加算されるという。

中国本土在住の藍さん(仮名)は次のように語る。「臓器移植に絡んで、子供や若者、事故の当事者が行方不明になるケースが後を絶たない。失踪後に生きたまま臓器を抜き取られるといった事件が頻発しているのが現状だ」

藍さんは、医師は本来、学術論文の発表などを評価基準とすべきところ、献血やドナー提供まで項目に入れ、優先待遇を与えるのは、医師という集団を(犯罪的なシステムに)縛り付けることに等しいと考えている。

「実際には行政手段を用いて、ある集団を強制的に結びつけている。個人的には、これは非人道的だと感じる。つまり、魔の手が医師にまで伸びたということだ。これがどれほど恐ろしいことか、考えただけでも身の毛がよだつではないか」と藍さんは訴える。

また、中国本土の別の住民である王さん(仮名)は、医師はドナー問題において加担者の立場にあるが、もし医師自身の血液や臓器が誰かに目を付けられれば、彼ら自身も被害者になり得ると指摘する。

王さんはこう憤る。「もはや、あからさまな殺人がまかり通っている。子供や大人が失踪し、血液型が適合した途端に姿を消してしまう。(共産党は)言うこととやることがバラバラだ。一方で殺人と放火を繰り返しながら、もう一方では法治国家だと言っている。民衆があまりにも哀れだ」

藍さんによれば、かつては学校や職場などで献血が呼びかけられ、多くの人が応じていたが、今では誰も献血に行こうとしないという。

「献血は本来、他人を助けるものだが、今は怖くてできない。万が一、自分の血液型が誰かと適合してしまったら、次の殺害ターゲットになる可能性がある。だから皆、疑心暗鬼になっているのだ」

張鐘元
彭新宇
李珊珊