制裁対象の中国タンカー 海峡通過を試みて引き返す 米中央軍「封鎖突破ゼロ」

2026/04/15
更新: 2026/04/15

制裁対象となっている中国のタンカー1隻が14日、ホルムズ海峡を通過して離脱しようとしたが、引き返してペルシャ湾内に戻った。このタンカーはかつてイランの石油に対する米国の制裁を複数回にわたって回避した前歴を持つ。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、問題の船舶は「Rich Starry」と呼ばれるタンカーで、マラウイの偽造国旗を掲揚していた。船舶追跡会社Kplerのデータによれば、米国がイランの港湾に出入りする船舶への封鎖を開始した翌日、「Rich Starry」はホルムズ海峡の通過を試みた際に進路を反転させた。

船舶追跡データはこの船がアラブ首長国連邦(UAE)の海域からホルムズ海峡の外側へ向けて航行していたことを示している。一方、タンカー追跡サイト「TankerTrackers.com」の共同創設者サミール・マダニ氏は、「Rich Starry」にはイランの港湾に停泊して石油製品を積載する際に虚偽の信号を発信してきた一貫した前歴があると述べた。

米中央軍 封鎖突破ゼロ

米中央軍(CENTCOM)は14日、封鎖実施から24時間以内にイランの港湾からの船舶は1隻も米国の封鎖を突破しなかったと発表した。

通告によると、6隻の商船が米軍の指示に従い、進路を変えてオマーン湾のイランの港湾へと引き返した。

現在、1万人以上の米海軍・海兵隊・空軍将兵と十数隻の軍艦、数十機の航空機がイランの港湾に出入りする船舶の封鎖任務にあたっている。

封鎖は13日の午前10時から実施されている。

14日付の通告は、今回の封鎖がアラビア湾およびオマーン湾に位置するイランの港湾を含む、イランの港湾・沿岸地域に出入りするすべての船舶に等しく適用されると改めて明示した。一方、イラン以外の港湾に向かう船舶については、米軍がホルムズ海峡における航行の自由を保障していると述べた。