トランプ氏 首脳会談前に習からの書簡公開

2026/04/17
更新: 2026/04/17

米中首脳会談を目前に、さまざまな情報が飛び交っている。英紙フィナンシャル・タイムズは、イランが中共の衛星を利用して米軍基地を監視していると報じた。一方で、複数の情報筋が中共がイランに武器を販売していると指摘している。これに対し、4月15日、トランプ大統領は習近平から返信を受け取ったことを明らかにした。習はイランへの軍事支援を明確に否定し、さらに「今後は中東で建設的な役割を果たす」と約束したという。分析筋は中共の約束に強い疑念を示し、「中共の約束に国際社会は騙されてはならない」と警告している。

トランプ氏は5月14〜15日に北京を訪問する予定だが、最近の情勢変化によって、両国間の関係は明らかに冷え込んでいる。

ベッセント米財務長官は15日、中共がイラン産石油を「囲い込んでいる」と非難し、「世界で最も信頼できないパートナーだ」と述べた。通商代表部のグリア代表も「北京とイランの関係が、米中関係の複雑さをより一段と深めている」と警告している。

同時に、フィナンシャル・タイムズの調査により、イランが中国製の偵察衛星を秘密裏に入手し、中東における米軍基地の監視に使用していたことが明らかになった。流出した文書によれば、「TEE-01B」と呼ばれるこの衛星は、2024年末に中国から打ち上げられた後、イスラム革命防衛隊に引き渡されたという。

また、続々と入ってくる情報によれば、中共は第三国を経由してイランに新型携帯式防空ミサイルを供与しようと試みている。トランプ氏は以前、「イランに軍事支援を行う国には、即座に50%の関税を課す」と警告していた。

こうした一連の情報により、中共上層部では緊張が高まっている。

トランプ氏は15日、自身のSNSと公開発言の中で習近平から極秘の書簡を受け取ったと明かした。習はイランへの軍事支援を否定し、「今後、イランへ武器を送らない」と約束したという。さらにトランプ氏は、「私はホルムズ海峡を永久に開放した。中共はそのことを大いに喜んでいる。数週間後に私が訪中すれば、習近平が大きな抱擁で迎えるだろう」と語った。

しかし専門家らは、「中共の保証には信頼性がまったくない。国際社会は決して騙されてはならない」と指摘している。

李林一氏は「習近平はイランに武器を輸送しないと約束している。しかしその約束は全く信用できない。これまでにも同じようなことが何度もあった。例えば、南シナ海を軍事化しないと約束したにもかかわらず、結果的には中共が南シナ海を徹底的に軍事化した。また、中共のハッカーがアメリカを攻撃しないと約束したこともあったが、これも守られなかった。さらに第一段階の貿易協定では、中共がどれだけ米製品を購入するかを取り決めたが、結局はさまざまな理由を挙げて履行を逃れたのだ」と指摘した。

アメリカがイランの港を封鎖したことで、中共によるイラン産石油の輸入ルートも断たれた。分析によれば、これにより中共当局はイラン政権に圧力をかけ、交渉再開を余儀なくされると同時に、米中首脳会談に向けてトランプ氏に有利な交渉材料が増えることになる。

『遠見快評』の司会者、唐靖遠氏は「米軍がホルムズ海峡を封鎖すれば、最初に影響を受けるのは中共だ。双方とも自国に有利な合意を得ようとするため、中共にとってイランは一種の交渉材料となっている。中共はイランを支持することで、アメリカに難題を突きつけようとしているのだ。一方、トランプ氏は海峡封鎖などを通じて、実質的に中共へ強い圧力をかけている」と述べた。

さらに、現在の米中関係はイラン問題を通じて互いに圧力をかけ合い、交渉カードを増やしている状況にあると指摘している。こうした動きは、近く開かれる米中首脳会談に大きな影響を与え、どちらが主導権と発言権を握るかを左右するとみられる。現時点の情勢を見る限り、中共は受動的な立場に置かれている。