4月22日午前、中国・広東省恵州市博羅県の中園休閒広場(市民の憩いの場)で、男が刃物で通行人を次々と刺す事件が発生した。
本紙の取材に対し、現地住民は、男が通行人を次々と刺し、合わせて5人が襲われ、少なくとも1人死亡し、4人が重傷を負ったと明らかにした。犯人は犯行後、そのままバイクで逃走したという。
現場を目撃した人の話では、被害者の中には高齢者や女性も含まれていた。路上で倒れ込む人や血を流して動けなくなる人の姿が確認され、現場は一時騒然となった。
動機は不明だが、無差別に通行人を襲ったことから、社会への報復との見方が広がっている。
さらに、犯人が拘束されたかどうかについても情報は錯綜しており、現時点では明らかになっていない。
一方で、事件をめぐる情報は急速に消えていった。事件直後、警察が現場周辺を封鎖し、住民が撮影した動画や投稿は短時間で削除された。
こうした無差別襲撃事件は、近年、中国各地で相次いでいる。本紙に寄せられた体制内部関係者の証言によると、中国では刃物による傷害事件が毎日数百件発生しており、そのうち無差別に市民を襲う事件も、毎日数十件に上るという。ただ、外部に伝わるのはその一部にとどまり、多くは当局によって抑え込まれているという。
当局は事件後、現場を封鎖し、ネット上の関連投稿や映像を削除するほか、目撃者に削除を求める対応を取る。投稿した住民が警察に呼び出され、削除を迫られるケースも繰り返されている。
その結果、事件の全体像が明らかになることはほとんどない。何が起きたのか、なぜ起きたのかについて、公式な説明が十分に示されることも少ない。
今回も、残されているのは現場の断片的な映像に限られる。今後、当局から一定の説明を示す可能性はあるが、それが実態をどこまで反映しているのかは分からない。
情報が限られる中で、住民の間には不安が広がっている。
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