中国では、外国首脳の訪問や大型政治行事のたびに、陳情者や政府批判者への監視が強化される。今回も、トランプ大統領の北京訪問に合わせ、各地で厳戒態勢が敷かれた。
北京、上海、江蘇、湖北の人権活動家や陳情者らは本紙に対し、「海外メディアの取材を受けるな」「SNSで発言するな」「北京へ行くな。従わなければ拘束する」「中米関係や中国指導部に関する話題には触れるな。たとえ中国指導部を褒める内容でも駄目だ」などと公安から警告を受けたと語った。
その一方、トランプ氏の訪中にあわせ、北京市内では手書きの歓迎メッセージを掲げ、「中国の人権問題を見てほしい」と訴える陳情者も現れた。当局は抗議の拡大を警戒し、100人以上の陳情者を拘束。しかし、警察施設では「トランプ万歳」「中国の人権を見てほしい」と叫ぶ声が響いていた。
また、「アメリカ大使館周辺を散歩しよう」などと意味深な書き込みがあった陳情者のチャットグループが、突然閉鎖される出来事もあった。
トランプ氏が北京入りした5月13日夜には、 アメリカ駐中国大使館 の公式SNSウェイボー(微博)のコメント欄に歓迎コメントが大量に並んだ。普段は反米的な書き込みが多いだけに、中国ネットでは「また急に空気が変わった」「本当に態度がころころ変わる」と皮肉る声も出ている。
中国では、外国首脳の訪問や大型政治行事のたびに、当局が陳情者や政府批判者への監視を強化し、抗議活動や集団事件の情報拡散を厳しく統制する。一方、「中国の人権を見てほしい」と訴える声は、厳しい監視下でも消えてはいない。
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