朝鮮中央通信は6月9日、平壌を訪問した中国共産党党首の習近平が、8日夜の公演を眼鏡をかけて鑑賞する様子の写真を公開した。習が公の場で眼鏡姿を見せるのは珍しく、関連する写真や動画は中国国内では確認できない状況である。
6月8日夜、習近平夫妻は平壌体育館で行われた文芸公演に出席した。習は細いフレームの眼鏡をかけて登場し、奥さん彭麗媛も太いフレームの眼鏡をかけていた。
一方、中国中央テレビ(CCTV)のニュースでは、習夫妻が眼鏡をかけた場面は放送されなかった。新華社が配信した観覧に関する映像や写真でも観客席は映されず、出演者の映像が中心となっている。中国のソーシャルメディア上でも、習が眼鏡をかけていたとの情報は確認できない。
習は今月で73歳、奥さんは63歳となる。『朝日新聞』は、中国では共産党の最高指導者の健康に関する情報は極めて敏感な問題とされており、党系メディアが眼鏡姿の公開を避けている可能性があると伝えている。一方で、朝鮮中央通信が写真を公開した意図については明らかになっていない。
独立系評論家の呉建民氏は、X(旧ツイッター)に投稿し、「習近平が眼鏡をかけた写真は、中国本土の公式な宣伝ではこれまで一度も公開されたことがない。今回の訪朝では朝鮮中央通信が習と彭の眼鏡姿を伝えたが、中国本土では引き続き関連情報は確認できない」と指摘。
また呉氏は、「中国の検索エンジンやソーシャルメディアで『習近平』を検索すると、関連するタブーや敏感な話題が多いことが分かる。身長や染髪、眼鏡などもその対象とされている。なぜ眼鏡をかけることが問題とされるのか。毛沢東や鄧小平には眼鏡姿の写真があるが、習については厳格なイメージ管理が行われている」としている。
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