中国で「国民的ブランド」とも呼ばれる食品・飲料大手、康師傅(カンシーフー)のアイスティーが苦戦している。
康師傅のアイスティーは1997年の発売後、手頃な価格と「当たり付きキャップ」の販促企画で人気を集め、中国を代表するペットボトル飲料へと成長した。
かつては工事現場の作業員や学生が箱買いするほどの人気商品だったが、今では「1日で1箱も売れないことがある」と店主たちは嘆く。スーパーやコンビニでも、以前はレジ横など目立つ場所に並んでいた商品が、いまや棚の隅へ追いやられている。
メーカーは値上げを発表したものの、多くの店は以前と同じ価格で販売を続けている。店主たちは「値段を上げればさらに売れなくなる」と警戒している。
背景にあるのは消費者の好みの変化だ。若者を中心に甘い飲み物を避ける傾向が強まり、無糖茶やコーヒー、機能性飲料が人気を集めている。
景気低迷による節約志向も広がるなか、無糖茶やコーヒー、炭酸水、エナジードリンクなどが次々と登場し、消費者の選択肢が大幅に広がったことで、飲料市場の競争は激しさを増している。
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