中国 映像売買や脅迫にも利用

中国で盗撮が産業化 若者狙う巨大闇市場

2026/06/19
更新: 2026/06/19

ホテルの部屋にあるコンセントや時計が、実は盗撮カメラかもしれない。中国で今、若者を狙ったホテル盗撮が巨大な闇ビジネスへと発展している実態が明らかになった。

特に標的になっているのは大学周辺のホテルで、機器の販売から設置、映像の売買まで、一つの産業として成立しているという。

中国メディアの潜入取材では、盗撮機器の設置を請け負う専門業者も確認した。業者は「月に数十台を取り付けている」と話している。若い宿泊客が多く、防犯意識が比較的低いことから、大学周辺のホテルが狙われやすい。

盗撮カメラの手口も巧妙だ。ルーターや時計、コンセント、シャンプーボトルの中に仕込まれるだけでなく、電化製品のランプや煙探知機、エアコンの吹き出し口に隠されているケースもある。専門の機材を使わなければ発見はほぼ不可能で、一般の宿泊客が見抜くことは極めて難しい。

さらに深刻なのは、これが単なる個人の犯行ではないことだ。機器を製造する業者、改造する業者、ホテルに設置する人間、撮影した映像を買い取る業者まで存在し、すでに一つの巨大な闇ビジネスとして成立している。

撮影した映像は、ネット上で売買するだけでなく、被害者への脅迫や金銭要求に悪用するケースもある。知らない間に撮影され、その後も長期間にわたって苦しめられる。

また、南部・深圳の電機街では、盗撮機器を半ば公然と販売している。眼鏡やライター、携帯用充電器など、日用品に偽装された商品が並び、業者は「絶対バレない」と堂々と客を呼び込んでいた。

ホテルに泊まるたびに、まずカメラ探しから始めなければならない。そんな社会は、もはや異常と言わざるを得ない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!