マクロン仏大統領がシリアを訪問していた今月7日、首都ダマスカスのフォーシーズンズ・ホテル・ダマスカス付近で2件の爆発が発生し、18人が負傷した。報道によると、マクロン氏は同ホテルに宿泊していた。欧州連合(EU)加盟国の首脳がシリアを訪問するのは、アサド政権崩壊後で初となる。
ロイター通信によると、マクロン氏の車列は爆発の直前にホテルを出発し、大統領府でシャラア大統領と会談していた。仏大統領府は、マクロン氏は爆発音を聞いていなかったとしている。
また、フランスの代表団関係者およびシリア治安当局の情報によれば、マクロン氏は前夜からフォーシーズンズ・ホテルに宿泊し、7日午前には同ホテルで市民社会団体の代表らと面会していた。
爆発後、マクロン氏はX(旧ツイッター)に投稿し、訪問を予定通り続ける考えを表明した。「完全な主権を持ち、安全で、多様性と統一を備えたシリアで暮らしたいというシリアの人々の願いを、何ものも打ち砕くことはできない。私は今朝、シリアの多様性、尊厳、勇気、そして決意を目にした」と述べた。

現時点で、この爆破事件について犯行声明を出した組織は確認されていない。
最初の爆発は、マクロン氏の車列が大統領府へ向かった直後に発生した。ロイター通信の映像では、現場から炎と黒煙が立ち上り、その数メートル先で2度目の爆発が起きたことが確認された。
2度目の爆発は、現場に停車していた救急車の近くで発生した。当時、周囲には約20人が集まっていたという。
ロイター通信は、スウェーデン国防研究庁の中東安全保障アナリスト、アロン・ルンド氏の分析として「今回のような攻撃はシリア復興への国際社会の信頼を損なう可能性はあるものの、政府による国家統治を脅かすものにはならない」と伝えた。
マクロン氏は昨年、米欧に対しシリアへの制裁解除をいち早く呼びかけており、現在では制裁の大部分が解除されている。今回の訪問には企業代表団も同行し、フランスのエネルギー大手トタルエナジーズや海運大手CMA CGMの最高経営責任者(CEO)が参加した。
マクロン氏は、フランスとしてシリアの経済と銀行システムの再建を支援する用意があると表明した。
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