アメリカ原油生産量 過去最高の見通し

2026/09/13
更新: 2026/09/13

今年上半期、アメリカ湾岸(Gulf of America)地域の石油生産量はすでに10%増加している。

アメリカは2026年、日量1380万バレルという過去最高の原油を生産する見込みであり、年末までに4つの新たな石油生産プロジェクトが稼働を開始する予定である。

米エネルギー情報局(EIA)が9月10日付の声明で発表したところによると、2026年の生産予測が実現すれば、昨年記録したアメリカの石油生産記録である日量1370万バレルを更新することになる。

2026年上半期の石油生産量はすでに前年同期の実績を上回っており、成長の大半は連邦管轄のアメリカ湾岸地域、ならびにテキサス州およびニューメキシコ州のパーミアン盆地に集中している。

連邦管轄のアメリカ湾岸地域における2026年上半期の原油生産量は、2025年比で10%増加した。2026年通年でも、同地域における石油生産量は3%増加すると予測されている。

EIAは、2026年末までに同地域で4つの新規石油生産プロジェクトが稼働を開始し、「今年の予測生産量の伸びに一層寄与する」との見通しを示した。

ただし同局は、ハリケーンによってこれらプロジェクトの開発および生産スケジュールが混乱する恐れがあると警告している。

2026年上半期における連邦管轄アメリカ湾岸地域の石油生産増加を牽引したのは、過去1年間に稼働を開始した4つの石油プロジェクトである。2025年1月には浮体式生産設備(FPU)「ホエール(Whale)」が稼働し、平均日量3万8千バレルを生産してきた。2025年4月には「バリーモア(Ballymore)」プロジェクトが稼働し、平均日量5万8千バレルを記録した。

2025年7月に稼働したFPU「シェナンドア(Shenandoah)」は、平均日量7万バレルを維持している。4つ目のプロジェクトであるFPU「サラマンカ(Salamanca)」は昨年末に稼働し、平均日量2万5千バレルとなっている。

パーミアン盆地では、原油価格の上昇を背景に年間3%の生産拡大が見込まれている。

昨年、アメリカは世界最大の原油生産国であった。2位はロシアで、サウジアラビアがそれに続いた。

さらに、ロシアの生産量が前年比でほぼ横ばいにとどまり、サウジアラビアの増加も小幅にとどまったため、アメリカと他の主要産油国との生産量格差は拡大した。

今年のアメリカにおける石油生産量が過去最高を記録するというEIAの予測は、世界的な需要減少への懸念が広がるなかで示された。国際エネルギー機関(IEA)は9月11日付の報告書で、2026年の世界石油需要は日量250万バレル縮小するとの見通しを明らかにした。

同報告書は「米イラン間の長引く外交的対立に加え、ペルシャ湾および紅海の要衝バブ・エル・マンデブ海峡における再度の攻撃が原油輸送の正常化を妨げ続けているため、年内の需給予測をさらに下方修正した」と指摘している。

アメリカとイランの衝突はここ数日で激化している。

木曜日、米財務省外国資産管理局(OFAC)は、イランが支援するテロ組織「カタイブ・ヒズボラ」および「レバノン・ヒズボラ」を支援しているとされるネットワークに対する制裁を発表した。一方でイラン軍はこれに先立つ水曜日、アメリカの攻撃に対して極めて激しい報復措置を取ると警告していた。

 

石油市場の予測

EIAは2026年9月の「短期エネルギー見通し」報告書において、中東の石油生産量は来年にかけて回復する見込みであると述べた。

報告書は「ホルムズ海峡を経由する輸送量が徐々に回復し、域外への代替ルートが利用されるようになることから、中東の石油生産量は今後数カ月で増加すると予測している」としている。

「しかし、中東からの石油輸出に対する一定の制約は年末まで続くと想定しており、同地域の原油生産量は2027年第2四半期まで紛争前の平均を下回る水準にとどまるだろう」

トランプ大統領は最近、11月3日に予定されている中間選挙の後にアメリカの対イラン戦争が終結する可能性が高いと述べた。

トランプ氏は月曜日のTruth Socialへの投稿で、アメリカがイランとの戦争に勝利すれば、ガソリン価格は1ガロンあたり3ドル、最終的には2ドル未満まで下がる可能性があると語った。なお、土曜日時点における全米のレギュラーガソリン平均価格は1ガロンあたり4.31ドルであった。

英語大紀元記者。担当は経済と国際。