北京政府:鳥インフルエンザウイルスの研究サンプルを押収

2005/07/21
更新: 2005/07/21

【大紀元日本7月21日】米紙「アジア・ウォールストリート・ジャーナル」18日付報道によれば、広東省汕頭の農業部官員が今月9日、汕頭大学の連合鳥インフルエンザ研究センターに対し、鳥インフルエンザの研究を中止し、ウイルスのサンプルを処分するまたは、農業部へ差し出すよう要求した。

当該鳥インフルエンザ研究センターは、汕頭大学医学院及び香港大学医学院が協同運営しているもので、香港大学微生物学科の管軼副教授が当センターの責任者を務める。2000年から鳥インフルエンザ疫病を研究し始めた管氏は、SARS及びH5N1鳥インフルエンザ研究で国際的権威となった。管氏は最近、英科学誌「ネーチャー」で、中国汕頭大学との共同研究を発表、青海の鳥インフルエンザ疫病は、世界に危険をもたらす可能性を警告した。そして、南中国から広がる可能性が高いと示唆した。管氏は、「ネーチャー」で研究論文が発表された後、農業部はすぐに管氏に通知書を出し、青海の鳥インフルエンザは南中国から転入した可能性はないとし、死亡した鳥の数も研究報告より少ないとした。管氏は国家機密を漏洩したと中国側から糾弾された。

管氏は「アジア・ウォールストリート・ジャーナル」のインタビューに対して、農業部は独立した科学機構や科学者が単独に鳥インフルエンザの研究を好まないと話し、農業部は何かを企んでいると指摘した。さらに農業部は彼に対して、鳥インフルエンザの研究を止めるよう、既に昨年の8月に圧力を掛けられたという。管氏は大陸当局が政治理由で彼等に対して鳥インフルエンザの研究を制止しようとしたと疑っている。しかし、科学者として異なる観点を持つ必要があると管氏が主張。管氏は過去5年間において、他の研究者と南中国で鳥インフルエンザの研究を行ってきた。管氏は、「自分は鳥インフルエンザに携わった期間が、大陸政府より長いのだ…。大陸政府が悪巧みをしようとしているのだ」と懸念。

中国農業部獣医局局長・賈幼陵氏は「アジア・ウォールストリート・ジャーナル」のインタビューに対して、管氏が規定を違反したと逆に指摘した。賈氏曰く、管氏は鳥インフルエンザのウイルスを発見した当時、学術誌で発表するのではなく、直ちに農業部に対して報告すべきだと指摘。しかし賈氏は、農業部は管氏が主管する連合鳥インフルエンザ研究センターを含む幾つかの研究機関に対して、鳥インフルエンザの研究を中止させたことを認めた。