米国:国際空港で鳥インフルエンザ対策

2005/10/28
更新: 2005/10/28

【大紀元日本10月28日】鳥インフルエンザがアジアと欧州で続発している。人間への感染疑い例が出た場合、ウイルスを遮断し、迅速に隔離対応するために、米連邦疾病管制センター(CDC)は、ニューヨークや、シカゴ、ロサンゼルスなどの17の大都市の国際空港に「防疫管制室」を設置した。中央社が伝えた。

ロサンゼルス国際空港には、毎日約1万人以上の乗客がアジア地域から入国する。円滑な緊急対応が非常に重要であるため、連邦疾病管制センターの国境保健検疫局局長レーム・コブカ氏の指導下で、カリフォルニア州防疫署や、ロサンゼルス公共保健局、国際空港検疫室などの部門は、合同で模型演習と実物演習を展開した。

飛行中に、インフルエンザ感染の疑い例を発見した場合、着陸前に機長が航空管制塔に報告し、空港検疫管制室は、最速に乗客を隔離し、ウイルス拡散防止措置を発動する想定で演習を行ったという。

ロサンゼルス国際空港のデイジー・ローラム氏は、「感染疑いのある乗客や、接触した航空関係者には、隔離室で24時間から48時間の強制滞在が要求され、その後病院へ転送するかどうか決める。その乗客の近辺に座った人たちに対し、抗生物質を服用させ、健康状態を追跡調査する」と説明した。

今回の演習内容は完全記録され、アメリカ各地の防疫センターに配布される予定、ほかの国から要請があれば、提供するという。

レーム・コブカ氏は、「国際空港は人から人への鳥インフルエンザ伝染を遮断する重要な防御線であり、今回の演習と準備は、緊急時に必ず役立つはず、各国際空港は一緒に取り込むべきである」と語った。