北朝鮮の麻薬実態

2005/11/01
更新: 2005/11/01

【大紀元日本11月1日】北朝鮮は1990年代初頭から、金正日の直接指示によって『白桔梗(キキョウ)事業』と呼ばれるグビジンソウ栽培の事業を大大的に行い、阿片とヘロインの密輸出を行ってきた。また医薬品工場を偽装してヒロポン及び各種の覚醒剤を大量生産していることが知られている。このため国連薬物犯罪事務局(UNODC)は北朝鮮をヘロイン生産と密売の主要国家として指摘した事があり、国連傘下の国際麻薬統制委員会(INCB)も北朝鮮をメスアンフェタミン(覚醒剤の一種)の主要生産国として挙げた。韓国紙DailyNKが伝えた。

しかし、最近になって中国, 日本など周辺諸国の麻薬統制が強化されるにつれて密輸が制限されるようなり、国内在庫の一部から流出した麻薬は北朝鮮内部で消費されていると言われている。

DailyNKの報道によると、現在の北朝鮮では、『アイス』『氷』『銃弾』等の隠語で呼ばれるヒロポン系列の麻薬、『デンダ』『ドリドリ』などと呼ばれる覚醒剤が急速に拡散し、中毒者は数万人に上ると推定されている。

北朝鮮政府は 8月初旬、『麻薬取り締まりチーム』を編成し、平壌, 咸興, 新義州などの大都市三箇所で麻薬の一斉取り締まりを行った。

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