WHO:鳥インフルエンザ最新統計、感染例173件、死亡者93人

2006/03/02
更新: 2006/03/02

【大紀元日本3月2日】世界保健機関(WHO)はこのほど、人が鳥インフルエンザに感染した新たな症例を加えて、これまで発生した鳥インフルエンザ感染例は、全世界で合計173件に上り、うち死亡者は93人になったと発表した。

新たに二件の感染例が出て、警戒を強める中国=27日、上海の市場(Getty Images)

WHOは、新たに発生した3件の感染症例のうち、2件が中国で起きており、患者の状態は思わしくないという。1件は、インドネシアのジャワ島の27歳女性で、すでに一週間以上前に死亡したという。

WHOは、これまで死亡した感染者はすべて家禽鳥類と接触していたという。しかし、死亡者の中の一人は中国浙江省の者であり、浙江省は2004年以来、鳥インフルエンザ感染の発生はないという。

現時点では、中国国内の大部分の地区において、鳥インフルエンザを引き起こすウイルスがH5N1型であるとみられており、WHOは、中共当局に対して、民衆が鳥インフルエンザに対する認識を強化させ、疫病に関する情報を明らかにするよう、死亡した家禽および鳥類と接触しないよう呼び掛けた。