北朝鮮:中朝国境の強制労働収容所、史上初120人の大量脱獄

2007/02/09
更新: 2007/02/09

【大紀元日本2月9日】北朝鮮で先月、中朝国境近くにある強制労働収容所で、収容者120人が集団脱獄し、北朝鮮史上初の脱獄事件となった。収容者の一部は既に逮捕され、北に強制送還された。

韓国「東亜日報」紙の報道によると、脱獄は今年1月初旬に中朝国境近くロシアにも隣接した咸鏡北道・化城(ケソン)郡にある強制労働収容所で発生した。北朝鮮当局は脱獄発生後、直ちに戒厳令を敷き、脱獄者を追跡・逮捕した。

報道によると、これら脱獄犯は、中国入りしていから韓国を目指していたものたちで、脱獄者一部は既に中共公安・中国国境警備隊によって逮捕され、北朝鮮へ強制送還された。情報筋によると、これまでに21人が逮捕され、その他の脱獄者は現在逃走中だ。北朝鮮当局は、脱獄者を追跡するために、検問所を設け、警備を強化した。

今回の脱獄事件が発生した収容所は、山岳地帯にあって周囲には有刺鉄線が設置されており、「反体制派」など1万人を収容している。情報筋によると、今回の脱獄は、長期にわたって計画され、内外で呼応、脱獄後に収容所外で待機していた車両で逃走した。

米国の資料によると、北朝鮮の強制労働収容所には、反体制派の政治犯など15-20万人が収容されている。

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