工員数千人賃金問題をめぐり抗議、地元当局情報を封鎖=中国陝西省

2007/04/24
更新: 2007/04/24

【大紀元日本4月24日】賃金問題をめぐり、陜西省略陽鉄鋼工場の数千人工員が陜西省309号国道を遮り、89時間に及ぶ抗議活動が行われた。省市県政府当局および警察は交渉不成立の結果が出てから、20日午前3時、約200人の機動隊を出動させ国道の交通整理を強行した。ネット情報によると、抗議する群集の中にいた老女が負傷し病院に搬送され、20日同4時に工員が当局に連行されたという。

*国道を遮り抗議する

地元の工員によると、「国道は16日午前10時から遮られ、20日同3時に当局の強硬手段によって開通された」という。また、国道を遮る抗議活動に参加した人数について、2~3千人の答えもあれば、1万人と答えた人もいるが、実際の数字は定かではない。

抗議する工員たちは「東嶺工場側に、未払い賃金は支払わなければならない道理を知ってもらうのだ」「借金を踏み倒すことは絶対に許さない」「略鋼工員は力があるのだ。一致団結する略鋼工員万歳」などのスローガン横断幕を掲げた。

地元住民は記者に、「省市県三級政府関係者らが現場に駆けつけたが、交渉は不成立で失敗に終わった。県政府関係者、陜西省と漢中市の経貿易委等高官らも16日に現場に駆けつけ

(ネット公開写真)

(ネット公開写真)

た」と語った。

地元住民によると、2004年にも定年退職者が賃金問題で国道を遮り抗議事件があったが、当時は工場側との交渉にて、全工員に対して2~3ヶ月分の給料を補償することで問題解決したという。

*中共メディア、ウェブ・サイトの情報は封鎖された

一方、今回の事件に対して、地元メディア、省市中央メディアは沈黙したままだ。ネット利用者が掲示板にて、「政府はすべてのウェブ・サイトを封鎖し、略陽鉄鋼工場周辺の発信系統を統制した」と暴露した。

その他のネット利用者は「掲示板の掲載やその他のブログ、しいては報道機関へ送った情報は99%は梨のつぶてだった。この様子だと、仮に工場側で1万人が集団自殺をしても、略陽県の限られた小数しか真相は知らないのだろう」と嘆いた。また、別の掲示板で「309国道はすでに80時間も遮断されており、しかし、今でも「中国工人」のサイトしか報道されていない。これは政治的理由か、または彼ら全員が利益を供与されて買収されたのか、結局、他の報道メディアは一切報道していないのだ。普段は何もないことでも大げさに騒ぐのに、国道が80時間も遮断されていることは、何としても珍しいことである。しかし、このことに対して、立ち上がって報道する人はいない」とあった。

*略陽鉄鋼工場の労働問題

略陽鉄鋼工場は陜西省国資委が主導し、2003年に国資委が率い、前身である国有制の略陽鉱山建設公司を私有制に改変し、宝鶏東嶺グループが管理している。

ウェブサイトの掲示板に貼り付けられた工員たちの情報によると、東嶺グループが管理権を握ってから、工場に属する7・2億元(約109億4400万円)の資産を売り払った上、工員の労働時間を増加させたことに対して、工賃が下がったという。また、2006年、陜西省を介して、鉱山は東嶺グループにゼロ・コストで買収された。工員たちは何度もネットの掲示板で、陜西省の関係部門に対してこの状況を改善するよう訴えたが、何も改善されなかったという。

地元関係者は「工場の在職工員は約5~6千人がおり、退職工員および家族を含めて、おおよそ2万人がいる。しかし、月給700元強の工賃は低すぎて、生活難に陥っている。工員たちは政府当局へ直訴しても、問題解決はできなかった」と語った。

ネット情報によると、今回の抗議の導火線になった原因とは「2007年4月上旬、一部の定年退職者は漢中社保経弁公室へ退職手続きを行った時に、同弁公室の者から、2004年から現在まで社会保険費用を支払っていないから、退職手続きはできないと返された。工員たちは工場の関係者幹部に問い合わせたが、1週間後に又来るように言われた。しかし、4月16日に、幹部らは誰一人も現れなかったことが今回の抗議のきっか

4月19日午前。71時間抗議し続ける民衆(ネット公開写真)

4月19日朝方、抗議する民衆は夜中の3時から朝の7時まで現場から動こうとしなかった(ネット公開写真)

4月18日、現場に集まった数千人。午後5時30分に、県当局警察は309国道の交通整理を強行したため、さらに多くの民衆が応援に駆けつけた(ネット公開写真)

通行できないため、渋滞となった(ネット公開写真)

4月18日朝方、焚き火をした抗議する工員たち(ネット公開写真)

けとなった」という。

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