世界中で猛威ふるう鳥インフルエンザ=国連

2008/02/01
更新: 2008/02/01

【大紀元日本2月1日】国連は、15ヶ国で発生している鳥インフルエンザが依然として世界中で脅威となっており、さらなる密接な追跡を行う必要があると警告している。

国連食糧農業機関(FAO)がこのほど発表した声明では、さらなる追跡調査と多くの措置を採り、疫病の蔓延を抑えることを呼びかけている。昨年12月以来、鳥インフルエンザが蔓延し始めたという報告では、多くの家禽が致命的なH5N1型ウィルスに感染したことでさらに状況の緊張度が増加したと伝えられている。

FAO主席獣医ジョセフ・ドメネッチ(Joseph Domenech)氏は、世界中で鳥インフルエンザの抑制は長足の進歩で進んでいるが、この危機は消え去ってはいないと話す。また、インドネシア、バングラディシュ、エジプトの状況は大変深刻で、抑制措置が成されても、すでにウィルスは蔓延しているそうだ。

中国衛生部12月の通報によれば、インフルエンザの発生していない江蘇省で鳥インフルエンザにより1人死亡しており、その父親もH5N1型インフルエンザと診断されている。この例から、ヒト間での感染が疑われている。WHOスポークスマンはこの病例が確実に動物からの感染ではない上、同じ家庭の中で発生していることを危惧していると話す。

先月の報告によれば、鳥インフルエンザが蔓延しているその他の国は、アフリカのベニン共和国を含む、ミャンマー、中国、ドイツ、インド、イラン、イスラエル、ポーランド、ロシア、ウクライナ、トルコ、ベトナム。

(翻訳・坂本)