中国四川省:行政府官僚、地震被災地への救済金着服

2009/01/06
更新: 2009/01/06

【大紀元日本1月6日】中国国家審計署の最新報告で、中国四川省5.12大地震への災害救済(対策)資金は濫用されていることを挙げた。その前に当地の官僚は救済資金を濫用、過大な災害状況を報告して救済金を騙し、救済金の着服の問題はすでに香港メディアの報道によって明らかにしていて、注目されている。中国の官僚は地震救済資金まで手を出す事実から、中国共産党の体制の穴を見える、官僚への最低限の監視監督はなかったため、腐敗問題の解決はできない。

官僚の違法行為

新華社報道によると2008年11月末まで、官僚違法行為の告発が1962件もあった、正式送検したのは146件、162人が関与している。

廃墟で必死にわが子を探す母親

香港紙「南華早報」の報道によると、地方官員が過大に被災状況を報告し、高額な救済金を騙し取った。その代表は四川崇州観光局と交通局を挙げられる。二つの局は計12.3億元(170億円)を騙した。それだけではなく、救済物質や救済金の配布も遅れている政府機構は少なくはない。

深刻な腐敗

北京理工大学教授・胡星闘氏は中国共産党官員が地震の救済金まで手を出すことから、共産党の腐敗は非常に深刻であることがわかる」と批判した。

胡星闘氏は「今の中国にとって腐敗は深刻な問題である、腐敗とともに社会道徳の喪失も無視してはいけない、これは地震救済金の着服からわかる、共産党体制は民衆やマスコミの監督監視機能はなかったため、官僚の違法行為が絶えなかった」。

わが家を失った被災地の民衆、政府の不作為と官僚の腐敗のためにやるせなさが募る

非政府組織「緑の川」のメンバー・譚作人氏が四川省の被災地を訪れた。十日間に民衆が官僚への怒りを記録してきた、

「どこへ行っても、毎日、被災地の住民が訪れて来て。地方官僚への怒りを訴える、共産党の幹部は救済物質からいいものを選んで持っていく、残りを配る。笑うところではないが、子供サイズの防寒服を大人に配るようなことは珍しくない」と同氏は語った。

( 翻訳・侍傑)
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