「真善忍」修める人への弾圧 中南海1万人陳情 その2

2012/04/28
更新: 2023/04/24

【大紀元日本4月28日】

シュプレヒコールはなく、穏やかで慈悲に満ちた学習者たち

あらゆる兆候から見て、何氏が法輪功を誹謗中傷する論文を書き上げるのも、天津市公安局が学習者を暴行・逮捕するのも、決して単純な事件ではない。天津市当局は明らかに中央からの指示と圧力を受けた。国外の中国語メディアは、中共中央政法委の書記(当時)羅幹氏が直接に命令を出していたと報じた。

当時、北京市には数十万人の学習者がいたとされ、天津での出来事はすぐに口コミで広がり、全国の学習者が知ることとなった。多くの人は冷静に最高指導部に陳情すべきと認識しはじめた。当時、政府関係者のなかの学習者たちは、羅幹氏が公安部に法輪功を陥れる指示を出したのを知っていた。しかし学習者は皆「真・善・忍」で自分を修め、社会の道徳を向上させ、精神の文明を好転させた。そのため、羅幹氏たちはいかなる口実をも見つけられず、公安当局は常々に学習者に嫌がらせを行ったものの、大きな騒ぎを引き起こすことができなかった。天津市で、学習者を不当に逮捕するという悪質な行いを通して、全国の学習者はこの党の常套手段である階級闘争(粛清運動)が再びやってくると予感した。

ことを知った地方の学習者は互いに連絡を取り合い、相次いで北京に集まった。1999年4月25日、中南海に隣接する国家信訪局に陳情する学習者は1万人あまりに達した。現場の秩序は整然としており、皆とても冷静だった。これはすなわち国内外を驚かせたさせる「4.25陳情」だ。

ここで説明しなければならないのは、中国共産党の歴史上、知識人を制圧する粛清運動「文化大革命」のあと、国民は中共の政治運動に強い不満を抱き始めた。そのような状況において、中共政権は陳情という制度を作った。つまり、個人あるいは団体の陳情は中国の憲法と法律に保護されており、公安当局に事前申請する必要がなければ、その許可をもらう必要もない。ある意味、これは中国社会の健全化に向けた前進だった。少なくとも国民が不当な処遇を中央に訴えるのは、合法だと認められた。

当時、陳情に参加した学習者の説明によると、現場に配置された警官隊は初めはとても警戒していた。30分過ぎたころ、彼らは気付いた。この人たちは一般の陳情者とどこかが違う。人々は穏やかな表情で、いかなる敵意も感じず、過激な行動もなかった。また、老人と女性が多く、大半の人が「転法輪」という本を手に読んでいた。疲れた人も文句を言わずに後に下がって休みをとったり、功法したりしていた。前列にいた人たちは終始立っていた。警官たちがもっと驚いたのは、隊列の中に、警察の制服姿の人、軍の幹部もいた。実際には、彼らが知らなかったのは、この1万人の中に、制服を着ていない公安、司法、警察などの政府機関の幹部も多くいた。

その後、江沢民派が弾圧を正当化するために、メディア宣伝工作を大々的に行った。その中、「法輪功が中南海を攻撃した」との文言が繰り返し使われて、平和的な陳情活動を行った学習者を暴徒だと決め付けた。国営メディア「中央電視台」のニュース画面と現場の写真からも、陳情者たちが道路を挟んで中南海の向かいに立っており、中南海に突入しようとする人は一人もいなかったのがわかる。江沢民派の「中南海攻撃」の説は、事実を歪曲したばかりでなく、非常に笑止千万な話だ。もし、「中南海攻撃」のような政治事件が発生していたら、下記の写真の警官たちはなぜ悠然としていられたのか。

学習者は当時、政府に対して、不当な扱いを解消し、最善な方策をとってほしいとの希望と信頼を抱いて陳情を行った(明慧ネット)

朱鎔基総理が問題解決を約束

当日、当時の朱鎔基総理は学習者の代表たちを接見した。参加者の一人、広東省政治協会元委員、華南理工学院軽工食品学院の高大維・院長が当時の状況を説明した。「私たちは総理に3点の訴求を伝えました。1.天津市で非法に逮捕された学習者の釈放 2.法輪功の学習を取り締まらないこと 3.法輪功の関連書籍の出版禁止令を解除すること」。

総理は当日に、天津市公安局に学習者の釈放を命じ、そして、国民の気功の学習を干渉しないという国家の政策を改めて強調した。法輪功をより理解してもらうために、学習者は朱総理に李洪志先生の著書「転法輪」を渡した。

夜8時過ぎ、面会が終わった。天津市公安当局はすでに学習者を釈放したため、1万人の陳情者たちも現場から退散した。彼らは現場を綺麗に片付けて、警官たちが捨てたタバコの吸殻まで持ち帰った。

学習者の真摯かつ善良で、冷静な態度は、羅幹氏たちが法輪功に濡れ衣を着せようとする陰謀を破綻させた。「4.25陳情」が平和的に幕を閉じた。

法輪功(ファルンゴン)とは、中国伝統文化の一つである気功の心身健康法である。約20年前から完全無料で一般に公開普及してきた。心身の健康に効果が高いことから、一般庶民から政府高官や軍の関係者も含めて、中国社会の各層で学習する人が爆発的に増え、弾圧されるまでは、愛好者は1億人に上ったと推定されている。当時の江沢民・前国家主席はこのことを政権への脅威と受け止めて、1999年7月に弾圧を命じた。一説では、当時、中共の最高政策決定機関である「中央中央政治局」の常務委員7人のうち、江沢民氏を除いて6人は弾圧を支持しなかったという。法輪功の公式サイトは、13年間に及ぶ弾圧によって3400人以上が拷問などで死亡、数十万人は投獄されていると発表した。いま、世界の60カ国に広がっており、日本では約1千人の学習者がいるとされている。

(翻訳編集・叶子)

韋拓
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