ベネズエラで大規模デモ、大統領は議会選挙の前倒し提案

2019/02/04
更新: 2019/02/04

[カラカス 2日 ロイター] – 政情混乱が広がるベネズエラで2日、マドゥロ政権に反発するデモが全国各地で行われ、数万人が参加した。マドゥロ大統領は議会選挙の前倒しを提案した。

大統領は支持者を前に行った演説で、年内の国会選挙実施を制憲議会で議論すると表明した。制憲議会はマドゥロ政権が権限を掌握する一方、国会は野党が多数派を占める。

野党指導者で暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長は、公正な大統領選の実施を求めている。

マドゥロ大統領は演説で「選挙を望むなら、議会選挙を実施しよう」と述べた。

この日は、軍の高官がグアイド氏への支持を表明する動画がソ-シャルメディアで広がった。空軍のフランシスコ・ジャネス少将は動画で「軍の90%は独裁者ではなく国民の側に立っている」と言明し、「民主主義への移行が迫っている」と訴えた。

カラカスで行われたデモでグアイド氏は支持者に対し、軍関係者の間でジャネス少将に追随する動きが加速するとの見方を示した。また、マドゥロ大統領が辞任して自由な選挙の実施を認めるまで野党は抗議をやめないと強調した。

*本文中の誤字を修正しました。

Reuters
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