3回目の米朝首脳会談、実現まで一定の時間経過も=米大統領補佐官

2019/03/11
更新: 2019/03/11

[ワシントン 10日 ロイター] – ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は10日、トランプ米大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と3回目の会談を実施することに前向きだが、実現までには一定の時間が経過するかもしれないとの見方を示した。

米ABCテレビの番組に出演したボルトン氏は、米国は北朝鮮の核・ミサイル能力について幻想を抱いているわけではないが、トランプ氏は金委員長との個人的関係になお自信を持っていると説明した。

米国の2つの研究機関と韓国国家情報院は前週、北朝鮮が昨年解体を開始した東倉里の「西海(ソヘ)衛星発射場」の一部に復旧の兆候があることを確認。

また、韓国国家情報院の徐薫院長は5日国会で、北朝鮮の山陰洞にある大陸間弾道ミサイル(ICBM)の製造施設で物資運送用車両の活動を確認し、事実上ミサイルと関連した活動と判断していると報告した。

ボルトン氏は、これらの報告や、北朝鮮がミサイル発射試験を再開した場合に米朝間の協議が停止するかどうかについて言及を避けた。ただ、北朝鮮が「自動的に」義務を順守すると考えるのは間違いだとの見方を示した。

「トランプ大統領は金正恩氏との個人的関係に自信を持っている。この関係を築くために多くの時間を割いてきた」と指摘。

「大統領は3回目の会談に前向きだと述べているが、計画は全くなく、実現までに一定の時間が経過するかもしれない。それでも大統領は北朝鮮の今後の見通しは非常に素晴らしいと考えているため、もう一度協議する用意がある」と述べた。

Reuters
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