大紀元時報

中国、欧州5G運用試験を操作 ファーウェイ競合企業蹴落とすため=報道

2019年06月05日 16時56分
雲南省で、ファーウェイの広告の前に開かれた市場(Getty Images)
雲南省で、ファーウェイの広告の前に開かれた市場(Getty Images)

英国ロンドンで6月1~10日まで、サイバーセキュリティ専門家100人により第五世代通信システム(5G)の運用試験が行われている。英当局者によると、中国がこの試験を操作した疑いがある。競合企業の5Gの「脆弱性」を証明できれば、中国企業が5Gシェア競争で優位に立つと企んでいるという。英デイリー・テレグラフが報じた。

報道によると、5G試験を受けているのは、スウェーデンの通信大手エリクソン、フィンランドの同業界大手ノキア、中国ファーウェイ、など通信設備メーカー。試験中、ハッキング技術が使用され、各社の設備の信頼性を確かめている。

この試験を監察した英当局者とIT業界筋は、試験はファーウェイが安全性を強調されるよう操作されたと指摘した。中国政府のハッカーチームが、エリクソンとノキアなどライバル社のバグを探し出し、専門家チームに提出した。

英政府関係者はすでにこの問題について会議を開き、対策を検討した。

テレグラフによれば、今夏に欧州連合(EU)で重要な5Gインフラ検討会議が開かれる。2人の西側関係筋によれば、中国当局はこの重要会議に向けて、西側企業の「脆弱性」を、欧州における5G競争のロビー活動の材料にするとみている。

試験との関連は定かではないが、この試験運用期間中の5月、エリクソン北京事務所は中国捜査当局により「知的財産権を侵害している」として追及され、事務所捜査を受けた。

2019年初め、英政府通信本部(GCHQ)の国家サイバーセキュリティ・センター(NCSC)は、ファーウェイ製品の品質の低さ、セキュリティの脆弱性を指摘した。

ロイター通信5月29日付によれば、2018年豪州政府の専門チームによる調査の結果、5Gインフラのサイバー攻撃で電力、水、通信、交通などあらゆる基幹インフラを無防備にさせるほど、甚大な被害をもたらすと結論付けた。この豪州の調査は、米トランプ政権によるファーウェイ排除を後押しした。

同記事によれば、英通信企業関係者は、ファーウェイは設計図となるセキュリティコードの問題を指摘しても改めないことを問題視しているという。英セキュリティ担当当局者は、ファーウェイのソフトウエア設計は20年前相当のもので、その脆弱性は高いとみている。

米ポンペオ国務長官、ペンス副大統領、パトリック・シャナハン国防長官代行は、安全性に対する危険が高いとして、ファーウェイ排除について国内関係者および同盟国、友好国に同調を呼び掛けている。

シャナハン米国防長官代行は6月1日、シンガポールで開催された、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)で演説。ファーウェイについて、中国政府や軍当局と「距離が近すぎる」ことや、「信用できない」通信システムであると述べた。

ロイター通信3日付によると、5G 通信網の獲得契約数はノキアが一位となり、現在は42件。中国ファーウェイは推定40件、スウェーデンのエリクソンの公式契約数は19件だという。日本のソフトバンクは5月末、5G提携先にスウェーデンのエリクソンを選び、ファーウェイを除外した。

(翻訳編集・佐渡道世)

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