中国、上半期社債デフォルト 前年比約2.6倍増

2019/07/05
更新: 2019/07/05

中国金融情報企業Windによると、今年上半期中国信用債無担保社債)の債務不履行(デフォルト)規模が668億元(約1兆475億円)に達し、前年同期比約263%増となった。

中国メディア「21世紀経済報道」2日付によれば、Windの統計では、今年上半期において96銘柄の信用債が新たにデフォルトした。昨年末から、新たに19社の企業がデフォルトした発行体に加わった。

国内証券アナリストは、この19社のうち、18社が民営企業だと指摘した。製造業、化学工業、貿易、食品、通信、自動車などの分野に及ぶ。また、アナリストは、今年上半期における製造業のデフォルトが全体の6割以上を占めたとし、景気後退で製造業が経営難に陥っている実態が露呈した。

一部のアナリストは下半期にも信用債のデフォルトが拡大する可能性があると指摘した。市場が金融機関の信用状況を再評価し、格付けの中低レベルの債券の担保条件を厳しく求めているのが主因だという。

ブルームバーグによると、中国では6月だけで、14銘柄の信用債がデフォルトし、金額規模98億元(約1537億円)を上回った。3月以降の高水準となった。北京市、広東省と甘粛省のデフォルト規模が全国のトップ3位を占めた。

(翻訳編集・張哲)

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