[ウィーン 17日 ロイター] – 国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長(72)が任期前の来年3月にも辞任する意向を示している。外交筋が17日、明らかにした。健康上の理由だという。
事務局長の任期は4年。2017年に再任された天野氏は現在3期目で、任期終了は21年11月30日。
後任の選出にはIAEA全加盟国で構成される総会による承認が必要。通常は毎年9月に総会の年次会合が開催される。
後任となる可能性が高いのは、過去に天野氏と事務局長職を争うと予想されていたものの、立候補しなかったアルゼンチンのラファエル・グロッシIAEA大使か、IAEA主任調整官であるルーマニアのコーネル・フェルタ氏とみられる。