イラン、ホルムズ海峡で小型タンカー拿捕 「原油密輸」で

2019/07/19
更新: 2019/07/19

[ドバイ 18日 ロイター] – イラン革命防衛隊は18日、ペルシャ湾のホルムズ海峡にあるイラン領ララク島沖で、原油を密輸しようとした外国タンカーを拿捕したと明らかにした。これを受け、米政府はイラン側にタンカーの即時解放を要求した。

革命防衛隊は、タンカーが燃料100万リットルを積み、12人の外国人乗組員が乗っていたとしている。英国政府は、このタンカーが英船籍ではないと発表した。

米国務省はロイターに対し、「米国はイランの革命防衛隊海軍による継続的な船舶への嫌がらせやホルムズ海峡付近における安全航行への妨害を強く非難する」とし、拿捕した船舶と乗組員を即時解放する必要があると強調した。

イラン国営テレビの映像によると、拿捕された船名は「リア」。イラン領海ではパナマ船籍の石油タンカー「MTリア」が数日前に消息が不明になっている。

イランのザリフ外相はテレビ局に対し、拿捕した船舶について「100万リットルの原油密輸に使われた小型船だ」とし、大型タンカーではないと語った。

拿捕が報じられると、原油価格は一時上昇し、北海ブレント先物<LCOc1>は1バレル=64.49ドルまで上昇。その後、1.73ドル(2.7%)安の1バレル=61.93ドルで引けた。

リフィニティブのデータによると、MTリアから最後に信号が確認されたのは14日で、ララク島からオマーンに向かう途中だった。

*内容を追加しました。

Reuters
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