米大統領弾劾決議案に反対の民主党議員、共和党に入党

2019/12/20
更新: 2019/12/20

[ワシントン 19日 ロイター] – トランプ米大統領は19日、下院が前日実施した自身の弾劾訴追決議案の採決で反対票を投じた民主党のジェフ・バン・ドリュー議員が共和党に入党すると発表した。

同議員の所属政党変更に伴いホワイトハウスで開かれたイベントで、記者団に対し「非常に大きな発表だ。ジェフが共和党に加わる」と語った。トランプ氏の横にはバン・ドリュー氏の姿があった。

同氏は、トランプ氏の経済政策への支持を表明し、自身にとって共和党がよりふさわしいとの結論に至ったと説明した。

下院は18日の本会議で、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案を賛成多数で可決。トランプ氏が政敵のバイデン前副大統領に関する調査を行うよう外交を悪用してウクライナに圧力をかけた「権力乱用」と、議会調査への協力要請を拒否するよう政権幹部らに指示した「議会妨害」の2つの弾劾条項の両方に反対した民主党議員は2人のみ。このうちの1人がバン・ドリュー氏だった。

バン・ドリュー氏はニュージャージー州南部の地区代表を務める。共和党議員らは、同氏のように2016年の大統領選でトランプ氏を支持した地区を代表する議員に対し、弾劾訴追決議案を支持すれば、反発に直面すると警告していた。

同氏が共和党に入党しても、民主党が下院で多数派を占める状況は変わらない。

Reuters
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