新型ウイルス、米ワシントン州で新たに3人の死者

2020/03/04
更新: 2020/03/04

[3日 ロイター] – 米北西部ワシントン州では3日、新型コロナウイルスへの感染で新たに3人が死亡したことが明らかになった。

ノースカロライナ州でも、ワシントン州を訪れていた住民1人から陽性反応が出た。

ワシントン州の保健当局によると、大シアトル圏で新型コロナウイルスと診断された人は3日時点で合計27人。このうち9人が死亡した。2日時点の感染者は18人、死者は6人だった。

トランプ大統領は新型ウイルスの流行が深刻な国への渡航制限を強化する可能性を示唆したが、国内の移動制限は検討していないと述べた。

ワシントン州で死亡した9人のうち8人はキング郡、1人は同郡に隣接するスノホミッシュ郡の患者だった。

シアトル・キング郡の保健当局によると、3日時点で確認されている感染者27人のうち、9人はシアトル郊外のカークランドにある長期介護施設「ライフケア」とつながりがあった。死者のうち5人はこの施設に居住していた。

米疾病対策センター(CDC)は、国内の新型コロナウイルス感染者(疑い例含む)が108人になったと発表。うち60人は12州で感染が確認された。

残りの48人は海外からの退避者で、大半はクルーズ船「ダイヤモンド・プリセンス」の乗客だった。

CDCによると、海外からの退避者を除く米国の感染者は先月28日時点でわずか15人だった。太平洋岸北西部で市中感染が起きたとみられ、国内の感染者はその後急増している。

Reuters
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