原油先物が約10%急落、OPECプラスの協調減産解消で

2020/03/07
更新: 2020/03/07

[ニューヨーク 6日 ロイター] – 米国時間の原油先物価格は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国の協調減産が解消されたことを受けて約10%急落し、北海ブレントの下落率は約11年ぶりの大きさになった。

清算値は北海ブレント先物<LCOc1>は4.72ドル(9.4%)安の1バレル=45.27ドルで、2017年6月以来の水準。米WTI先物<CLc1>は4.62ドル(10.1%)安の41.28ドルで、16年8月以来の安値を付けた。

WTIの下落率は14年11月以来の大きさ。北海ブレント、WTIともに年初来から30%超下落している。

OPECプラスは6日、閣僚会議を開いたが、OPECによる追加減産と減産延長に関する提案をロシアが拒否し、協議が決裂。これを受け、現行の協調減産の期限が切れる3月末以降は各国が自由に産油量を決定することになり、ロシアとサウジアラビアが主導した3年間にわたったOPECプラスの協力体制は終了した。

Reuters
関連特集: 国際