米ワシントン州、コロナ感染者6.4万人に急増も 「対応ゼロなら」

2020/03/11
更新: 2020/03/11

[オリンピア(米ワシントン州) 10日 ロイター] – 米ワシントン州のインズリー知事は10日、実質的な対応をしなければ、州内の新型コロナウイルス感染者数は今後8週間で6万4000人に達する恐れがあると警告した。

ワシントン州では、感染が急速に拡大しているキング郡で10日、新たに74人の感染が確認され、2人が死亡した。州全体の感染者は267人、死者は24人に増えた。専門家は、実際の数はこれをはるかに上回るとみている。

知事は、感染症の専門家らの話として、同州の新型コロナ感染者数は現時点で500―2000人いると見られ、感染スピードを考慮し5―8日ごとに倍増する可能性があると指摘。「現時点で感染者が500人であれ1500人であれ2000人であれ、非常に急激に大規模な人数に膨れ上がる」と語った。

その上で、感染拡大防止策について数日中に公表するとした。

州全体にわたる学校閉鎖などの強制措置を検討しているか、もしくは影響が大きい地域に対象を限定するかとの質問に対して知事は、この件について早急に発表する予定だと述べた。

「社会活動を制限すれば人々の生活に大きな影響が及ぶ」とし、影響を軽減するためのより良い方法があるかを検討する必要があると説明した。

ニューヨーク州のクオモ知事は10日、新型ウイルスの感染が特に拡大している一部地域の学校を閉鎖し、大規模な集会を禁止する方針を明らかにした。

*内容を追加します。

Reuters
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