米の新型コロナ対応指針を強化する可能性も トランプ氏言及

2020/03/31
更新: 2020/03/31

[ワシントン 30日 ロイター] – トランプ米大統領は30日、新型コロナウイルスの封じ込めに向け、国民に対し、濃厚な対人接触を避ける「社会的距離の指針」を引き続き4月も順守するよう求めた上で、指針をさらに強化する可能性もあると述べた。

トランプ氏は、ホワイトハウスで記者団に対し「この戦争に勝つために誰もが役割を担っている。ウイルスの阻止では、全ての国民、世帯、企業が状況を大きく変えることができる。これはわれわれが共有する愛国的な義務だ。今後30日は試練の時で非常に重要な30日になる」と述べた。

その上で「指針はこのまま維持するが、やや厳しくする可能性もある」と語った。中国と欧州に関する旅行制限も維持されるとした。

また、元食品医薬品局(FDA)長官のスコット・ゴットリーブ氏が米国民すべてに公共の場に出かける際にマスクを着用するよう求めていることについて、政権としてこの提案を検討するとした。

大統領はさらに、既に100万人以上の米国民が新型コロナウイルスの検査を受けたとし、これは画期的な数字だと強調した。

「米国は世界中からあらゆるものを得ており、また、必要としないものを他国に送っている」とも指摘。イタリアのコンテ首相と話したが、米国は、国内で必要としない1億ドル相当の医療用品をイタリアに送る計画だと説明した。

*内容を追加しました。

Reuters
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