大紀元時報

北京市、富裕層の住宅を「違法建築」と取り壊し 住民らが決死の抵抗

2020年07月01日 21時15分
6月29日、中国北京市昌平区では、警官隊が強制立ち退きに抵抗する住民に催涙スプレーを噴射して鎮圧に乗り出した(スクリーンショット)
6月29日、中国北京市昌平区では、警官隊が強制立ち退きに抵抗する住民に催涙スプレーを噴射して鎮圧に乗り出した(スクリーンショット)

北京市警察当局は6月29日未明、当局の強制立ち退きに抵抗する市民に催涙スプレーを発射し、鎮圧した。市民によると、複数の住民が負傷し、十数人が拘束された。

北京市は昨年10月、違法建築物として郊外の戸建住宅を取り壊す計画を発表した。市の昌平区では、約105の住宅地が対象となった。しかし、十数年前、区政府の許可を得て400棟の別荘が建設された。住民は作家、映画監督、芸術家、企業家などの富裕層だった。

昌平区流村鎮瓦窯村の住民、李亮さんは、「29日午前3時頃、武装警察や当局に雇われた1000人余りが、住宅地に侵入し、住宅の解体に備えていた」と大紀元に語った。

李さんによると、住民数百人は深夜の午前1時頃、警備隊の侵入を阻止しようと2つの出口で守備していた。

「警備隊が催涙スプレーを噴射すると思ったので、出入り口で警備に当たっている住民は対策を講じた。しかし、近づいてきた1000人以上の黒保安(当局に雇われた用心棒ら)はいきなり住民の顔に催涙スプレーを噴射した。香港の警備隊と全く同じだ!」

「ある女性の目に催涙スプレーが入り、何も見えなくなった。警官は彼女の髪の毛を引っ張りながら地面に倒した後、彼女の頭を地面に何回もたたきつけた。彼女は複数の警官に踏まれて足に大けがをした」

李さんによると、住民らは石や消火器などを投げて抵抗した。しかし、警備隊らは最終的に住宅地に侵入した。区当局は今後4日間以内に住宅の解体作業を行うという。このため、北京市内から同住宅地へ通じる高速道路は封鎖された。

他の住民は、「私たちは、この法治のない政府に非常に失望している。当時、政府の宣伝を信じて、コツコツ貯めた資金でこの村の物件を購入した。今、補償金もなく、交渉もなしで、勝手に家を取り壊している。(政府は)略奪犯だ」と憤った。

インターネット上では、昌平区の暴力的な立ち退きについて、「CCP(中国共産党)は最大のマフィア組織だ!」「中国共産党を滅ぼそう!」と中国当局を罵倒するコメントが多く投稿された。

また、「(新型)肺炎も水害も起きている今、立ち退きの補償金も援助もない。住民に死ねと言っているのと同じだ」と、中共ウイルスの感染拡大のなか、住民の生活を心配するネットユーザーもいた。

今年1月と6月中旬にも、昌平区の果荘村などの住民と、強制立ち退きを執行する警備隊が衝突した。当時、果荘村の女性住民は「まだ夜が明けていない早朝、警官らが急に侵入してきた。家財を運び出す余裕もなく、家はすぐに取り壊された」と話した。

 

(翻訳編集・張哲)

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