インド系米国人「打倒中国共産党」、中国大使館の前で抗議

2020/07/21
更新: 2020/07/21

インド系米国人は7月19日、首都ワシントンDCにある中国大使館の前で抗議活動を行った。抗議者は、中国当局が中共ウイルス新型コロナウイルス)の感染拡大に便乗して、インドの領土を侵犯したと非難した。

インド紙「The Hindu」7月20日付によれば、抗議者らは19日、中国大使館の前でプラカードなどを掲げ、「打倒中国共産党(China Communist: Down Down)」を叫んだ。抗議に参加した活動家は、「世界が新型コロナウイルスのパンデミックに対応している間、中国当局がインドのラダック州に領土侵犯し、略奪や兵士の殺害を行ったことを非難する」と話した。

また、デモ参加者らは、中共ウイルスの死亡者が全世界で60万人以上に達し、世界経済が停滞した今、「世界各国が水平的エスカレーション(horizontal escalation)を進み、経済上、中国当局とのデカップリング(切り離し)をすべきだ」と主張した。

水平的エスカレーションは、垂直的エスカレーションと異なり、実際の軍事衝突を引き起こさず、核兵器などを使用しないという前提で、経済制裁や海外資産の没収など、政治、経済、外交、軍事などのさまざまな手段を通じて優位に立つことで、全面戦争に発展する垂直的エスカレーションを回避することを意味する。

ニューヨークで設立された市民団体「OCI Group 23」も19日の抗議活動に参加した。同団体は、中国当局との間で領土問題を抱える23カ国の人々によって構成されている。

報道によると、ここ数週間、インド系住民はニューヨーク市などの各地で反中デモを行った。

5月と6月、中国とインドの兵士は国境係争地域で複数回、乱闘や衝突を起こした。6月16日、両軍の衝突で、インド側が20人の死者を出した。これ以降、中印関係が悪化し、インドでは反中感情が高まり中国製品のボイコット運動が広がった。

(翻訳編集・張哲)

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