[モスクワ 9日 ロイター] – ロシアで新型コロナウイルス新規感染者数が急増し過去最多を記録するなか、首都モスクワはバーやナイトクラブの閉鎖を検討している。
9日に同国内で確認された新たな感染者は、感染拡大以来最多の1万2126人。累計感染者数は127万2238人となった。これまでで最も多かったのは5月11日の1万1656人で、当時はほぼ全国的に厳格なロックダウン(都市封鎖)が敷かれていた。
当局は国民に今週末の外出自粛を呼びかけているが、ロックダウンはされておらず、新たに実施する計画もないとしている。
一方、現地メディアのRBCは当局筋の話として、モスクワ市が感染第2波を防止するためバーやナイトクラブの閉鎖を検討していると報じた。レストランは営業を続ける。
当局者はRBCに対し「少なくとも多少は人出を抑制しなければ、春と同様の厳格な外出規制を講じざるを得なくなる」と語った。
またモスクワ市は65歳以上の市民を隔離するよう推奨、企業に対しては少なくとも3分の1の従業員を在宅勤務とするよう指導している。