[ブリュッセル 21日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)は21日、フランスの国防費が国内総生産(GDP)の2%に達するとの見通しを示した。NATOは米国の求めに応じて各国の国防費を2024年までにGDP比2%とすることを目標にしているが、依然多くの国が未達となっている。
報告書によると、フランスの2020年の国防支出はGDP比2.1%となる見込み。
ストルテンベルグ事務総長は、2020年は欧州とカナダで国防費が6年連続で増加し、実質4.3%増になると述べた。「この傾向は続く見通し」だという。
報告書では、今年GDP比2%の目標を達成するのは加盟30カ国中10カ国にとどまる現状が示された。
支出が最も少ない国はイタリア、スペイン、ベルギーなど。
国防費支出の問題は、11月の米大統領選で誰が勝利しても米国にとって重要な問題になるとみられている。