ブラジルとメキシコ首脳、バイデン氏祝福控える 法的決着待つ姿勢

2020/11/10
更新: 2020/11/10

[ブラジリア/メキシコ市 9日 ロイター] – ブラジルのボルソナロ大統領とメキシコのロペスオブラドール大統領は共に、米大統領選で当選が確実になったバイデン氏への祝福を控えている。

11月3日に行われた米大統領選は、バイデン氏が勝利に必要な選挙人(270人)を超える人数を獲得し、勝利を確実にした。これを受けて、各国の首脳らはバイデン氏への祝意を示した。

ブラジルのボルソナロ大統領はこれまでトランプ氏への敬意をたびたび示し、米大統領選でトランプ氏が再選されればいち早く祝福すると表明していたが、ここ数日、大統領選について一切コメントしていない。

バイデン氏はブラジルのアマゾン森林破壊や人権問題などを問題視するとみられ、ブラジルは今後対米関係で前途多難が予想される。

モウラン副大統領は9日、記者団に「大統領は不正投票を巡る混迷が解決するのを待っているのだと思う。何もなければ大統領は考えを示す」と述べ、「適切な時期に」バイデン氏を祝福する考えで、トランプ氏の訴訟がどうなるかを見守っていると説明した。

メキシコのロペスオブラドール大統領は、大統領選が法的に決着するまでコメントできないとしている。

「メキシコの大統領が裁判官になり、この候補者が勝利したなどと言うことはできない」と説明。バイデン氏に関して何も問題はないとコメントした。

Reuters
関連特集: 国際