NY州知事の「責任追及を」、被害女性が訴え 州議会は弾劾判断へ

2021/08/10
更新: 2021/08/10

[9日 ロイター] – 米ニューヨーク州のクオモ知事からセクハラを受けたとして刑事告発した元部下の女性が実名でテレビインタビューに応じ、知事の責任追及を訴えた。インタビューは9日に放送された。

名乗り出たのはブリタニー・コミッソさん。ニューヨーク州のジェームズ司法長官は先週、クオモ氏が11人の女性にセクハラをしていたとする調査報告書を発表したが、コミッソさんはその1人。報告書では「秘書1」として記されていた。

調査報告書の公表から数日後、コミッソさんはニューヨーク州アルバニー郡保安官事務所にクオモ氏を刑事告発していた。

クオモ氏は不適切な行動は一切行っていないとしている。

コミッソさんはCBSニュースに対し「知事は責任を負うべき。彼が私にしたことは犯罪だ。彼は法律に違反した」と述べた。

ニューヨーク州議会もクオモ氏の行為について独自の調査を実施しており、弾劾を決定する可能性がある。

州司法長官の調査結果を検討している州議会下院司法委員会のチャールズ・ラビーン委員長は9日、議会としてクオモ氏の弾劾に踏み切るべきか「数週間以内」に勧告を出す方針を示した。

現在行っている弾劾調査について今月16日と23日の会合で議論した後、公聴会を少なくとも2回開き、セクハラ問題や弾劾手続きなどについて専門家の意見を聴く。

ラビーン氏は、証拠を全て検証した上で弾劾の是非について勧告すると説明。数週間以内にこの手続きが完了するとの見通しを示した。

カール・ヘイスティ州下院議長は9日、民主党が主導する下院の大半の議員が「クオモ氏に知事職にとどまる能力があるとは信じていない」と改めて述べた。

Reuters
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