大紀元時報

人民日報、SNS投稿でタリバン美化 ネットユーザー「ゴミメディア」と猛批判

2021年8月17日 20時27分
中国共産党機関紙・人民日報は16日、SNS微博でタリバンを賛美する投稿を行った(微博よりスクリーンショット)
中国共産党機関紙・人民日報は16日、SNS微博でタリバンを賛美する投稿を行った(微博よりスクリーンショット)

中国外務省の華春瑩(フアチュンイン)報道局長は16日の記者会見で、「アフガン国民の意思と選択を尊重する」と述べ、タリバンによる武力制圧を事実上、容認した。中国共産党機関紙・人民日報はその後、微博に『タリバンとはどんな組織か』と題した記事を投稿した。記事は、タリバンはテロ組織ではなく、政治組織だと述べ、ネットユーザーからタリバンを「美化している」と猛批判を浴びた。

同日午後3時頃、人民日報は同微博アカウントで、国営中央テレビ(CCTV)が制作したタリバンに関する宣伝動画『60秒でタリバンはどんな組織か知ろう』を投稿した。人民日報は動画とともに、「ペルシャ語では、タリバンは学生という意味。タリバンはアフガニスタン内戦中に設立された組織で、メンバーの多くは難民キャンプにいた学生たちだった」と書き込んだ。

人民日報は、タリバンが勢力を拡大できたのは、アフガニスタンの貧困層から支持を得たからとアピールした。さらに「1996年、タリバンはカブールを占領し、アフガニスタン・イスラム首長国を樹立した。『9.11』後、タリバン政権は米国によって崩壊させられ、20年間に及ぶ戦争を始めた」と投稿。

この投稿は、ユーザーらの強い関心を呼び寄せたため、同日の微博の人気検索ランキング5位となった。しかし、ほとんどのユーザーは人民日報の投稿を糾弾した。

「本当に理解できない。女性が本来持つ権利を奪い、街のど真ん中で市民を斬首していたのは一体誰だったのか?国際社会に公認されたテロ組織は一体誰なのか?バーミヤン大仏を爆破したのは一体誰なのか?ちゃんと説明しなさいよ」

人民日報の投稿は偏っていると指摘する人もいる。

「(タリバンの)宗教的過激主義になぜ言及しないのか?タリバンが斬首や石打ち刑などを行ったことも紹介しない。女性は目だけ出して体全部を隠さないといけないことも言わない。タリバン支配下の女性と性奴隷の違いについて特集報道をしたらどう?」

多くのユーザーは「なぜテロ組織だと言わないのか?」「バーミヤン大仏を破壊した輩だろう」「生きている人の首を切り落とすのは悪人がやることだ」とコメントを書き込んだ。

批判は人民日報にも向けられた。「このような反人道の政権を支持するとは大したものだ」「タリバンを美化するのは最も人間性のない行為だ」「イスラム原理主義について全く言及していない。あなたたちはゴミメディアだ」

中国外務省の華春瑩報道官は16日の記者会見で、タリバンが事実上アフガニスタンを掌握したことについて、「中国は、タリバンがアフガニスタンで政権の円滑な移行を確保し、各種のテロや犯罪行為を抑止し、アフガニスタンの人々が戦争や混乱から解放されるよう期待する」と強調した。

この日の微博検索ランキングで、「華春瑩氏はアフガンの人々が戦乱から解放されるのを期待すると言った」の投稿は7位となった。人民日報の投稿と同様に、華氏の発言に関する微博投稿にも非難が噴出した。

ユーザーは「タリバンは信頼できるのか」「本当にアフガンの人々はタリバンを選んだのか」「タリバンが正義の味方なら、市民は逃げ出さないはずだ」と指摘した。

外務省に対してタリバンと距離を置くよう求めるユーザーがいる。

タリバンは原理主義者である。バーミヤン大仏のような人類共通の文化遺産を爆破した人は良い人ではない。テロリストのために後始末をしないで。中国政府は口を出さないほうがいい。汚名を着せられることになる」

いっぽう、16日午後7時頃、人民日報の投稿は微博上から削除されたことがわかった。検索ランキングからも同投稿は消えた。

(翻訳編集・張哲)

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