ハリス副大統領の歴訪、米がアジアに「とどまる」こと示す=高官

2021/08/20
更新: 2021/08/20

[ワシントン 19日 ロイター] – 今週末から始まるハリス米副大統領のベトナム・シンガポール歴訪について、米政権高官は19日、米国がこの地域に「とどまる」ことを示すものだと強調した。

米国は中国の影響力拡大に対抗するため、国際的な支持強化を目指している。

ハリス氏のアジア歴訪は、中国をけん制する上で米国が重要と見なす東南アジアの同盟国との間で、より深い関係を構築するのが狙いだ。

同高官は、バイデン政権の「自由で開かれたインド太平洋」へのコミットメントや、アジア重視の姿勢を示すことになると述べた。

「政権は、この地域に永続的にコミットしており、インド太平洋の一部であり、同地域にとどまることを明確にしている」と語った。

ハリス副大統領の歴訪について、ホワイトハウス高官は3日、南シナ海における国際ルール順守やアジア地域での米国のリーダーシップ強化、安全保障を巡る協力拡大に焦点を当てるとの見通しを示していた。

同高官によると、ハリス副大統領は歴訪中、バイデン政権が非常に重視しているアフガニスタン関連の問題に引き続き対応する。同高官は「同時に東南アジアおよびインド太平洋も非常に重要で、ハリス副大統領が訪問するのも、そのためだ」と述べた。

ハリス副大統領は22日にシンガポール入りし、24日から26日の予定でベトナムを訪れる。米副大統領のベトナム訪問はハリス氏が初めてとなる。

シンガポールではハリマ・ヤコブ大統領と電話会談を行うほか、リー・シェンロン首相との二国間会談や米軍戦闘艦での演説が予定されている。民間部門や政府の代表者らとサプライチェーン問題に関する協議も行う。

ベトナムではグエン・スアン・フック国家主席、ファム・ミン・チン首相ら首脳と会談する。また、代表団を率いて米疾病対策センター(CDC)の地域事務所を立ち上げる。

Reuters
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