大紀元時報

カナダ政府、中国通信事業大手チャイナモバイル子会社に撤退命令 安全保障上の懸念から

2021年9月13日 20時57分
カナダ政府は中国通信事業大手のチャイナモバイル子会社に事業の終了を命じた(Getty Images)
カナダ政府は中国通信事業大手のチャイナモバイル子会社に事業の終了を命じた(Getty Images)

カナダ政府は国家安全保障上の懸念から、中国国営通信会社・中国移動国際(チャイナ・モバイル・インターナショナル、CMI)のカナダ子会社に対し、撤退を命じた。カナダ紙グローバルニュース11日付によると、政府は過去1年にわたり、同社に対して秘密裏に調査を行っていたという。

CMIは、中国国有通信最大手の中国移動(チャイナ・モバイル)の完全子会社である。

2015年に設立されたCMIカナダは、プリペイド通話プランなどのモバイル通信サービスを提供している。自社通信ネットワーク設備などを所有せず、カナダの大手電気通信事業者「Telus Communications Inc.」と提携して、無線通信サービスを提供している。

カナダ投資法(Investment Canada Act)と投資の国家安全保障審査規則(National Security Review of Investments Regulations)により、連邦政府が外国企業による投資の審査を認めている。

今年1月、政府はCMIカナダに対し、投資によって、カナダ企業が中国に利用されている可能性があるとして、安全保障上の理由から審査を行うと通知した。同社の活動は「重要インフラの侵害や対外干渉などの非商業的な目的で、カナダの国家安全保障に悪影響を及ぼす」としている。

連邦政府は8月9日、同社に対し、90日以内にカナダでの投資を完全に売却するか、カナダでの事業を終了するよう命じた。

CMIカナダは現在、政府の決定を無効にするよう連邦裁判所に申請している。

チャイナ・モバイルをめぐっては、米連邦通信委員会(FCC)は2019年5月9日、同社の米市場参入申請を却下した。FCCは声明で「中国当局がチャイナ・モバイルを利用し、米国の通信網を通じて、米国における産業スパイ行為や情報収集を行う恐れがある」とし、「これは絶対に受け入れられないリスクだ」との認識を示した。

(翻訳編集・李凌)

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