2012年10月7日、台北の国立国父紀念館で、台北101ビルの横に掲げられた台湾の国旗(Mandy Cheng/AFP via Getty Images)

台湾、北京に挑発行為の放棄を要求 習近平の「統一」宣言を受け

中国の習近平国家主席は9日、北京で開かれた辛亥革命110周年記念大会で演説し、「祖国の完全な統一は必ず実現」と宣言した。これに対し、台湾は、挑発行為を放棄するよう北京に求めた。

台湾の建国記念日の前日に行われたこの演説で、習近平氏は主に台湾における共産党政権の指導の必要性を強調し、台湾の独立は中国共産党の政策目標である「祖国の統一に対する最大の障害」であり、「国家の再興に対する重大で隠れた危険だ」と主張した。

習氏は、「平和的手段で統一を実現することは、台湾同胞を含む中華民族全体の利益に最も合致している」と述べた。

中国は先週、過去最多の戦闘機を台湾に接近させ、台湾に対する軍事的脅威を強めている。

同日、台湾総統府の張惇涵報道官は、「国家の未来は台湾の人々の手に委ねられている」と述べ、中国共産党が提唱する「一国二制度」の実施により、香港人の政治的自由が損なわれていると改めて強調した。

台湾の対中政策を担う大陸委員会は北京に対し、「侵入、嫌がらせ、破壊などの挑発的行為を放棄し、交渉に戻るよう求める」声明を発表した。

蔡英文総統は10日、台北市で行われた国慶日(建国記念日に相当)の式典で演説を行い、「台湾は中国共産党の圧力に屈せず、中国政府が決めた道を歩まない」と表明し、前日に習近平氏が述べた、「台湾統一の宣言」に強く反発した。

両岸の緊張が高まる中、台湾の邱国成国防相は6日、4年以内に「全面的な攻撃」が行われる可能性があると警告した。

台湾国立政治大学の李酉潭教授は英語版大紀元に対して、「台湾が十分な準備をせず、西側の民主主義国が立ち上がらなければ、中国共産党は無謀な行動に出る恐れがある」とし、「台湾は戦おうとしなくても、戦う準備をしなければならない」と語った。

米ニュースメディア「ポリティコ(Politico)」は7日、初の防衛フォーラムを開催した。フォーラムに出席した民主・共和両党の議員は、米国は長年続けてきた対台湾政策の「戦略的曖昧さ」をやめ、代わりに「戦略的抑止力」で中国(共産党)を牽制すべきだという意見に賛成した。

上院軍事委員会とアメリカ国家安全保障会議(NSC)のメンバーである共和党のトム・ティリス上院議員は、「戦略的曖昧さ」をやめるのは良いことだと述べた。同氏は、米国は台湾侵攻の結果を北京に示す必要があり、それが中国当局の試みを「落ち着かせる」効果があるとし、中国政府が台湾侵攻した場合の壊滅的な結果を米国民にも理解してもらう必要があると強調した。

(翻訳編集・王君宜)