タイ・バンコクの仮設診療所で、シノバック製ワクチンを投与する準備をする医療従事者。4月7日撮影(MLADEN ANTONOV/AFP via Getty Images)
【米国思想リーダー】

SNSを凍結されたワクチン開発者 「生命倫理」を語る

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ワクチン接種を推進する社会的圧力が類を見ないほど大きくなっている。大紀元はmRNA技術開発者の一人であるロバート・マローン博士をインタビューし、ワクチンの安全性や、それに伴う生命倫理の問題について話を聞いた。

ワクチンと有害事象の関連について

ワクチンをめぐる副作用や有害事象の情報に対して、人々の信頼が失われつつある。両方の因果関係を示すための厳密なデータ収集と分析が十分に行われていないと指摘する専門家もいる。マローン氏は、人々の信頼を取り戻すために、今からでも適切な追跡調査が必要だと話す。

理想的なのは、薬剤を投与した時点で、人々に登録をお願いするシステムです。方法はいろいろあります。コールセンターや電子メール、携帯電話でもできます。症状が出ていないかどうかなど、さまざまな方法で、人々をフォローアップできるでしょう。つまり「私はこれを経験した」、「私の患者はこれを経験した」、「おばさんはこうだった」という今の自己申告制ではなく、もっと構造化されたものを作るのです。人々が特定され、ある種のデータ収集ツールに入力され、長期にわたって追跡調査されるのです。

私たちは、イスラエルからの厳密なデータセットを期待していました。米CDC(疾病管理センター)とFDA(米食品医薬品局)は、 イスラエルからのデータセットと、イスラエル政府関連の疫学モニタリング担当者がデータマイニングをして、シグナルを特定する能力を持っていると考えていました。

イスラエルとオランダなどから集めたデータを分析した論文は、ワクチン接種で防げる3人の死に対して、ワクチン接種によって引き起こされる2人の死を受け入れなければならないと指摘し、政策の見直しを推奨している。この論文は査読済みだったが、波紋を呼んだため再び査読中に戻された。自身のリンクトインで同論文を共有したマローン氏は、アカウントが凍結された。

この論文の結論は、データベースが事象とワクチンの因果関係を明確に証明していないため、学者が不適切だと強く感じるような方法で導き出されています。これは、この種のデータベースでは、常に起こることです。ですから“ワクチンに何らかの形で関連しているが、必ずしも因果関係があるわけではない死亡例もある”と言わざるを得ません。なぜならば、過去に遡って因果関係を判断することは、特に患者のカルテを見ることができない場合、できないからです。

私はこれを、「学術界の思想警察」と呼んでいます。これはこの分野全体で起こっている大きな問題です。ワクチンの使命を何らかの形で損なう可能性のある論文を阻止することが、自分の使命だと思っている学者がたくさんいます。

ワクチンに対する批判を封鎖する社会 国民の公衆衛生への信頼を失いかねない

論文は通常、専門家の厳格なコメントと修正を通して学術的に認められ、発表される。今回のように、正常な査読プロセスを経た論文が突然撤回された事例は極めて少ない。ワクチンに対する批判を許さない社会の風潮を端的に示したケースだ。正常な議論が失われると、人々は症状についての情報共有ができず、「ワクチンは安全だ」というメッセージのみを受け取ることになる。マローン氏はこれを、「究極のガスライティング(心理的虐待)」と指摘する。

例えばこの人(副作用の出た人)が「Facebook」で、ワクチンが引き金となって症状が出たと考える人たちのグループに参加したとします。このグループは15万人くらいまで増えましたが、「Facebook」がそれを削除したとします。ワクチン接種後症候群になったと考えている人々は、実際になったかどうかに関わらず、政府のトップから、これらのワクチンは完全に安全であるという、あらゆる社会的なメッセージを受けています。

彼らは自分の症状と他人の症状を比較して議論することもできません。これは「究極のガスライティング」であり、彼らにとっては非常に憂鬱なことなのです。

ワクチン接種率が高まるにつれ、今後も接種後症状を訴える人は増えると予想される。副作用に関する適切な調査やオープンな議論が閉ざされると、様々な“陰謀論”が生じかねない。マローン氏が懸念しているのは、公衆衛生システムに対する信頼の喪失である。

「もしイベルメクチンが安全で治療効果があることが判明し、ワクチンが安全ではないことが判明したら、公衆衛生システムに対する国民の信頼はどうなるのか?」これには多くの回答が寄せられました。ラボ流出説についての論争も厳しく検閲されていました。現職の大統領がこの仮説について明確な調査を求めていることからも分かるように、この仮説にはいくつかメリットがあることが明らかになっています。

私のコミュニケーション能力を封じることで、私に連絡してきた人たちは言うに及ばず、「私の代わりに言ってください」と言ってきた人たちも、私の声を聞くことすらできないのです。これは非常に憂慮すべきことです。議論ができなければ、科学的な真実にたどり着くことはできません。

ロバート・マーロン博士:アメリカのウイルス学者、免疫学者。1989年にRNAトランスファクション(DNAやウイルスを人為的に細胞内に取り込ませ、免疫反応を起こす手法)とmRNAの体内安定化に関する論文を世界初で発表し、現mRNAワクチン技術における主役の人とされる。