11月2日正午、村の入口で看板を掲げ、当局に封鎖解除を嘆願する住民たち(スクリーンショット)

新型コロナで長期封鎖の中国瑞麗市 住民が抗議活動

中国雲南省の瑞麗市で11月に入ってから、市民は当局の行き過ぎた感染拡大防止策に抗議するデモ活動を行った。今年3月から同市は5回の都市封鎖を実施してきた。

ここ8カ月間、感染者が確認されると、市当局は自宅待機、ホテルでの自費隔離、工場の操業停止、貿易活動の中断、商業施設の封鎖を実施してきた。

11月2日と3日、同市の屯洪村と賀悶村で、住民が封鎖の(一部)解除、政府の補助金・支援を求めて抗議活動を行った。

大紀元に寄せられた住民の情報によると、2日、屯洪村で約200人の村人が集まり、「我々は支援を必要としている」「政府補助金を給付してください」などと書かれたプラカードを掲げて抗議した。警官隊が現場に到着し、その様子を録画したが、衝突は起きなかった。

住民は現地当局に、政府補助金の給付、ローンの返済猶予、隔離費用の一部政府負担などまとめた要望書を送った。

大紀元記者は電話で、現地政府に住民の抗議への対応を問い合わせたが、回答は得られなかった。

翌3日、賀悶村でも抗議活動が起きた。村の幹部が住民の意見を上級部門に報告すると約束したことで、事態は収束した。

住民の女性は大紀元の取材で一部状況を話した。

それによると現在、自宅強制待機は解除されたが、村の入口に検問所が設置され、村から出ることはできない。住民は仕事も収入もなく、野菜で生き延びている。「政府は衣食の問題を解決してくれない。どうやって生活するのか」と嘆いた。

市民の窮状について、前副市長の戴栄里氏は10月28日にSNSのウィーチャット(WeChat)に記事を投稿した。現地政府の過剰な予防対策は住民の生活に大きな支障をもたらしていると訴え、「この小さな町は千年に一回の大災難に見舞われている。瑞麗(住民)を助けてください」と支援を呼びかけた。

記事は大きな反響を呼んだ。同市市長は「記事は政府を代表するものではない」「当面、支援を必要としていない」と反発した。同市共産党委員会は記者会見を開き、「デマに対抗する」「疫病予防・対策の戦いに必ず勝つ」に終始した。

中国人作家の慕容雪村氏は「中国政府は『感染症との戦いで大勝利を収めた』といつもアピールしている。その偉大なる勝利が大勢の人々の生活を犠牲にしているのは、紛れもない事実だ」と指摘した。

(記者・顧暁華/高邈 翻訳編集・叶子静)