中国女子プロテニス選手、彭帥氏(戴兵/大紀元)

中国テニス選手が消息不明 WTA、調査要求 前副首相から性的暴行を告発

女子テニス協会(WTA)は14日、声明を発表し、中国女子プロテニスの彭帥選手が今月初め、中国最高指導部メンバーだった張高麗氏から性的暴行を受けたと告発したことについて、「検閲されることなく、徹底的かつ公正、透明な調査を行うべきだ」と求めた。

彭選手は2日、中国版ツイッター微博(ウェイボー)に投稿し、3年前、中国の張高麗前副首相に性的関係を迫られ、その後、不倫関係にあることを実名で告発した。

この直後、中国当局はネット検閲を強め、彭氏の投稿や、「彭帥」「張高麗」「副首相」などの単語が含まれる投稿を削除した。また、彭選手の消息もわかっていない。

WTAのスティーブ・サイモン(Steve Simon)最高経営責任者(CEO)は14日、声明を発表した。声明は、 女性に特化した組織として「最近、中国で起きた彭帥選手に関する事件を非常に懸念している」と示し、「彭選手を含むすべての女性の訴えは検閲されるべきではない」とした。

「中国の前指導者による性的暴行についての彭選手の告発を真剣に扱わなければならない」「同選手が訴えた行為に対して容認したり無視したりするのではなく、調査を行う必要がある」と主張した。

声明は、「この問題が適切に処理されることを期待する」と示し、検閲のない調査を行うよう中国当局に呼びかけた。

WTAのサイモンCEOは14日、米紙ニューヨーク・タイムズの取材に対して、「中国テニス協会を含む多くの情報源から、彭選手は今、身の危険がないことを確認できた」と述べた。だが、WTAの幹部を含む関係者は彭選手と直接連絡を取れていないという。

サイモン氏は、彭選手を「100%支持する」と述べ、同選手の告発について「徹底に調査してほしい」と話した。中国当局から協力を得られない場合、WTAは「いくつかの措置を講じる」とサイモン氏は示唆し、WTAに登録した選手が性的暴行を受けたという問題について「妥協しない」と述べた。

女子テニス界のレジェンドで、4大大会シングルス通算18勝のマルチナ・ナブラチロワ氏はツイッター上で、彭選手を巡るWTAの立場は「正しい」と支持を示した。

(翻訳編集・張哲)