年始に米国で記録的な降雪 数十万世帯で停電

2022/01/05
更新: 2022/01/05

米国では記録的な降雪を伴う冬の嵐が東部、中部、西部の各州を襲った。東部の複数の州では降雪を観測し、何十万人もの人々が停電に見舞われた。ワシントン州、ニュージャージー州などの政府関係者は緊急事態を宣言した。

電力状況を記録するPowerOutage.USによると、バージニア州では40万世帯近くが停電。また、ノースカロライナ州で15万2000世帯、メリーランド州、ジョージア州、サウスカロライナ州の全域で20万世帯以上が停電した。 翌4日には多くの州で復旧したがジョージア州では今もなお18万世帯が停電している。

米国立気象局によると、アラバマ、テネシー、ウエストバージニア、メリーランド、ニュージャージー、バージニア、ノースカロライナの一部で、15センチ以上の雪が積もったという。

比較的暖かな年末年始の後、嵐の前線低気圧が入り気温が急降下した。また、降雪があった地域の一部では強風も吹いた。

悪天候のため、ワシントンの連邦政府機関や複数の学校などが閉鎖した。路面凍結や視界不良などに注意するようドライバーたちは警告を受けた。

バージニア州スタッフォード郡では路面凍結により80キロメートルにわたり数千台が立ち往生した。同州警察によると、4日午前8時までに82件の衝突事故が発生したという。

州警察は、バージニア州北部やオレゴン州とワシントン州の一部では、最大60センチの積雪が予想されるという。

一部の地域では暴風雪が発生し、視界がほとんど遮られた。移動は「非常に困難または不可能」になる恐れがあると警告された。

空の便も悪天候の影響を受けている。追跡サービス「FlightAware」によると、1月3日未明時点で、さらに2888便がキャンセルまたは遅延した。

武田綾香
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