米コーネル大学の中国人留学生、新疆問題批判の学生にブーイング 大学の対応が物議

2022/03/19
更新: 2022/03/19
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コーネル大学が今月上旬に開催したイベントで、新疆ウイグル族の留学生が中国共産党政権による大虐殺について発言した際、数十人の中国人留学生はこれに抗議して退場したことがわかった。

大学が10日に開催した座談会にエリッサ・スロットキン下院議員がオンラインで参加した。同議員への質疑時間になると、ウイグル人留学生であるリズワングル・ヌルムハンマド(Rizwangul NurMuhammad)さんは、米国はウクライナに侵攻したロシアに対して制裁を科したように、民族大虐殺を起こした中国政府にも厳しい制裁を科すべきだと述べた。ヌルムハンマドさんは、収容施設に拘禁された弟の話を紹介した。

米メディア「アクシオス(Axios)」15日付によると、数十人の中国人留学生はヌルムハンマドさんの発言にブーイングを浴びせ、約40人が会場を立ち去った。

この出来事をめぐる大学側の対応は物議を醸した。

米ラジオ・フリー・アジア(RFA)が入手したコーネル大学公共政策大学院(CIPA)17日付の声明は、一部の中国人留学生が嘲笑しながら、会場から退席した行為に「失望した。CIPAの価値観とスタンスに合わない」と批判した。

CIPAは11日と13日の2回にわたって声明を出した。1回目の声明は、「会場から退出したことは合法的な抗議で、不支持を示す適切な方法だと尊重すべきだ」と留学生らの行動に一定の理解を示した。これに対して学生らは、大学側がヌルムハンマドさんを強く擁護する姿勢を見せなかったことに憤りを感じたと相次ぎ抗議のメールを大学に送付した。

批判を受け、CIPAは2回目の声明で、座談会が「アンチアジア的な」イベントになったと述べたが、学生の理解を得られなかった。

ヌルムハンマドさんはSNSを通じて、言論の自由を重んじる米国でも、中国の言論統制に直面しなければならないという状況にがっかりしたと訴えた。

スロットキン下院議員はツイッター上で、コーネル大学はすべての学生が脅迫を受けることなく、自らの主張を行えることを保障しなければならないと呼びかけた。

CIPA学生会のウィリアム・ワンさんは10日、会場を立ち去った理由を釈明する書簡で、座談会は「非常に敵対的な雰囲気だった」とした上、中国人学生らは「まるで法廷にいて、罪を犯していないのに公判を受けているようだった」と主張。書簡には80人以上の中国人留学生が署名した。

(翻訳編集・張哲)