さあ来るぞ「薬の爆買い」に押し寄せる中国人観光客【現代中国キーワード】

2023/01/12
更新: 2023/01/25

春運

「春運(チュンウン)」とは、中国人が旧正月をはさむ長期休暇をつかい、海外旅行をしたり帰省したりする民族大移動によって、交通機関が大混雑する期間を指す。

今年の旧暦元旦は1月22日である。ただし春運は、そのためのチケット争奪戦から始まっているので、中国人の意識としては1月11日ぐらいからスタートしているらしい。

目の毒なので長く見るつもりもないが、中共機関紙『人民日報』の日本語版に「中国の観光客は日本の観光産業にとってどれほど重要か?」と題する珍妙な記事を見つけた。

タイトルの通り、中国人観光客を日本の観光業界が心待ちにしているという、何とも中共らしい、押しつけがましい内容である。

もちろん海外からの観光客は、日本の観光地のお店や宿泊業を営む方々にとって大切な顧客であり、来てもらわなければ困るのである。コロナ禍の3年間、外国人客が激減するという大氷河期を、歯を食いしばって耐えてきた観光業界にしてみれば、ようやく暁光が差し始めた思いであろう。

確かに中国人は「薬の爆買い」をする。今年は特にすさまじいだろうが、それもお客さんであることは変わりない。

ただ、これだけは指摘しなければならない。中国共産党の本質は悪魔である。中共が変異株ウイルスを「未必の故意」でばらまいて、全世界を破滅への道連れにすることも、人間ではない悪魔ならやりかねないのだ。

それを、どう水際で防ぐか。目前に迫った日本政府の課題である。