米テスラ社の車は、空港駐車場へ入れない 録画機能がスパイになるから=中国 湖南

2023/08/22
更新: 2023/08/22

このごろ、湖南省岳陽市にある岳陽三荷空港の駐車場入り口に「米テスラ車の進入を禁止する(禁止特斯拉入内)」という表示の看板が設置されていることがわかり、SNSで話題になっている。

問題の看板は数カ月前から設置されていたという。ただし現在、この看板は撤去された模様。

乗り入れ禁止の理由については、空港苦情ホットラインのオペレーターによると「米テスラ社の車には、駐車中でも周囲を監視し録画するモードがついている。これによって、情報漏洩のリスクがあるからだ」という回答だった。

空港内へのテスラ車乗り入れを禁止する件について、そもそも「この禁止規定は合法なのかどうか」といった問題も含めて、中国のネット上で議論が巻き起こっている。

これをうけ、米テスラ社は14日「問題とされた機能はテスラ独自のものではない。現在では(他社の)主流の新エネルギー車にも採用されている」と回答した。

またテスラ社は、中国国内にデータセンターを設立しており、中国市場での車両販売で発生する全てのデータは中国国内に保存されていることを再度強調している。

その2日後、中国メディアが同空港の職員に確認したところ「テスラ車進入禁止の看板は、撤去された」という。

(湖南省の岳陽三荷空港の駐車場に設置された「米テスラ車の進入を禁止する看板」)

米テスラ社は、激しい競争が続く中国の電気自動車(EV)市場で優位性を確実にするために、中国で売れ筋モデルの同社2車種について、中国での販売価格を再度値下げしている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
関連特集: 中国