神韻東京4公演すべて完売 「人間性を取り戻す新時代の到来」作家や歌手が絶賛

2024/02/02
更新: 2024/02/12

31日、日本を巡回公演中の神韻芸術団は、東京都の文京シビックホールで公演を披露した。ニューヨーク発、古典舞踊と音楽の舞台芸術を通して失われた中国伝統文化の復興を掲げる神韻芸術団。本劇場での4公演とも完売で、主催者は臨時席を設けるほどの大盛況となった。

特にこの日は、神韻の悠久なる歴史絵巻の世界を客席全体で旅するような一体感が劇場を包みこんだ。舞踊の技が決まるたびに歓声や拍手が沸き起こり、フィナーレでは「ブラボー!!」と歓声が上がるほどだった。

教育財団理事長が感涙「人間性を取り戻す新時代の到来」

2024年1月31日午後、教育財団理事長の吉川美貴さんが、神韻ニューヨーク芸術団の東京都・文京シビックホール大ホールでの第四回公演を鑑賞した。(藤野偉/大紀元)

「美しくて大変感動しました。最先端の素晴らしい技術と古典的なものとがすべて融合されて、涙が出るほど感動いたしました」。そう語ったのは、教育財団の理事長を務める吉川美貴さんだ。

「人間はトレーニングをするとこんなことまでできるのだなと思いました。人間の究極の可能性のようなものを見た気がします」と、卓越した舞踊を絶賛した。

神韻が独自に特許を取得した3D背景幕は、ステージ後方に鮮やかな光景を映し出す。「それぞれいろんな景色が最高の技術とミックスされて、色鮮やかで本当に美しかったです」と吉川さんは語った。

吉川さんは、 城下町の新潟県村上市で歴史遺産を活かした町おこしや景観づくりの活動を長年、ご主人と共に行なってきた。手がけた町おこし活動は総務大臣表彰や国土交通大臣賞、内閣総理大臣賞等々を受賞し、著書『心を育てる 地域・観光・人間力の教育』で、日本都市計画家協会賞特別賞を受賞した。

「中国の古典楽器と西洋の音楽が融合されたオーケストラということで、もう初めてでしたので大変感動いたしました。美しかったです。今日は本当に良い波動をいっぱい浴びて、心も体も癒されたと思います」

神韻の舞踊劇や独唱曲は、神仏を敬い徳を積むことで天に回帰する、といった中国の伝統的な道徳観を伝えている。「神道にも、私たちの中に本当に神の分霊がおり、生かされているという考え方があるので、共通するものがあると思います」と吉川さんは受け止めた。

「本当にこれから新しい時代がやってくるということと、真善忍という言葉も出ていましたけれど、本当にもう一度人間性を取り戻していくという、そういうメッセージがたくさん入っていたように思います」

「心と体の全てが美しい」著名な中国ウォッチャーが感銘受ける

2024年1月31日午後、ノンフィクション作家の河添恵子さんが、神韻ニューヨーク芸術団の東京都・文京シビックホール大ホールでの第四回公演を鑑賞した。(牛彬/大紀元)

この日、ノンフィクション作家の河添恵子さんが公演を鑑賞した。「とにかく他にはないレベルで素晴らしい。良いオーラが出ていて、皆さんの心と体の全てが美しいということが伝わってきました」と語った。

「一つ一つの演目が短く、中国の知識がなくても初めて見て分かるのが、すごくいいなと思います。踊りと音楽と背景の一体感が面白いし、あれだけのアクロバットを生で見られるのも素晴らしい。二胡などの中国の伝統楽器が入っているオーケストラもユニークで非常に良かったです。過去のものから現代のものまで、非常にバラエティに富んだ特別な世界観にとても感銘を受けました」

河添さんは北京外国語学院、遼寧師範大学(大連)への留学を経て、1993年に作家デビューした著名な中国ウォッチャーだ。これまで50か国以上の取材経験があり、様々なメディアで中国問題や世界情勢について発信しているほか、国内外での講演回数は毎年平均60回前後と多方面で活躍している。

「文化大革命の後に北京にいたので、中国共産党の恐ろしさはよく分かっています」と語る河添さん。現代劇の演目では、共産党政権から迫害を受けながらも信念を貫く精神修養法・法輪功の学習者らの姿が描かれる。「過去の中国の文献を読んでいて、共産主義に従わない人たちがあのような形で連行されてしまうという状況はよく分かっていました。言葉にしなくても多くの人に中国の状況が伝わったと思います」と受け止めた。

演目の中で、法輪功学習者を追いかけ回す警察官は足を挫いてしまう。目の前でしゃがみ込む警察官に、学習者は救いの手を差し伸べる。「自分たちに被害を加えるとんでもない人たちを崖から突き落とすのではなく、怪我をしたら助けてあげるという、その人間らしい優しさには日本人も共感できます。弱肉強食の共産主義社会では、お金を持ってる自分が一番素晴らしいという唯物主義になっているけれど、そうではない精神性を中国人は本来持っていたのだと分かります」

独唱曲の演目では、人の善性を呼び覚ます高潔なメッセージが歌われる。「非常に思いやりのある、正義に満ちた歌だと感じました。『サタン』の部分が面白かったです。共産主義は自分たち人間を神だと思っているサタンで、それはとんでもないことです。私は無神論が嫌いで、人間は神のもとで暮らしてると考えているので、非常に理解できる歌でした」と河添さんは語った。

「最後の演目は希望が持てました。ハルマゲドン(世界の終末)のような場面で、優しい心が出てきて救済してくれるという、良い意味で性善説というのが分かって面白かったです。もう一回見たかったけど、今日で東京公演は最後ですよね。本当にまた来たいと思っています」

演歌歌手が絶賛「何の欠点もない完璧な作品」

2024年1月31日午後、演歌歌手のキソンさんが、神韻ニューヨーク芸術団の東京都・文京シビックホール大ホールでの第四回公演を鑑賞した。(寺田崚平/大紀元)

この日、演歌歌手のキソンさんが公演を鑑賞した。「もうすごいです。感動しました。踊りはもちろん、演技力も高いし、舞台の流れも良かったし、司会も上手かったし、何の欠点もなかった。完璧な作品ですよ」と絶賛した。

「激しい踊りなのに見る人をリラックスさせるのがすごかったです。普通、ハードな踊りは見ていて安心できないですよね。それだけレベルが高かったです。良いものを見れてもう本当に幸せです」

キソンさんは2015年にデビューした韓国釜山出身の演歌歌手だ。日本や韓国で様々なイベントに出演しているほか、ボランティア活動などの社会奉仕に尽力しており、2016年には「偉大な韓国人100人海外部門韓国文化大賞」を受賞した。

「衣裳の色がとてもとても綺麗で、本当に勉強になりましたよ。今度自分も舞台を作る時にはこういう風にしたいです。ソプラノ歌手の声量、声の響き、伝えるその感情は、言葉がわからなくても胸に響きました。二胡の音色もとってもよかったです」

「世界の踊りを全部見せてもらったような感じがした」というキソンさん。正統な中国古典舞踊を鑑賞して、時代や地域を包摂した文化的な厚みを感じたという。「中国五千年の歴史の中で、韓国の文化もそこから習ったと思います」と語った。

神が伝えた中国文化の復興を使命とする神韻芸術団だが、中国の共産党政権は神を否定しており、中国本土では上演できない。さらに政権は、国外での神韻公演に対する妨害工作も試みている。

「韓国では中国政府からの圧力があって、神韻が良いホールを借りられないということを聞いて、是非応援したいと思って今日来たんです。とってもすごい作品でした。文化を愛するのに国は関係ない。応援していますよ」とキソンさんは芸術団にエールを送った。

「今日は誕生日だったので、自分への誕生日プレゼントとしてチケットを買ったんです。とても幸せなエネルギーをもらっちゃったから、すごい運が上がる1年になると思います。ぜひ友達におすすめしたい作品です」と喜びいっぱいに語った。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。

大紀元報道記者。東京を拠点に活動。